~あらすじ~
対オニキス戦に向けて、シヴァの元に向かったタク。
シヴァ「まぁ、今の状態よりはマシにする方法は無くもないがな。」
ユウ「いやー、さすがシヴァさん!!・・・どうやるんですか?」
シヴァ「今のタクは召喚もレベル3までしか使えないからな。普通に考えればそれより上の技さえ身に付ければ少しは勝機もあるだろ。」
ユウ「・・・それ本気で言ってますか・・・?」
シヴァ「あっ!?何だテメー、ケンカ売ってんのか?」
ユウ「い、いや・・・て言うかそれくらいなら僕らでもわかるような気がするんですが・・・」
タク「何か方法あんのか?短期間で強くなる方法が・・・?」
シヴァ「んな簡単に強くなる方法があるわけねーだろが。」
タク「だったら話になんねーだろーが!!瞑想したって1週間じゃレベル4は使えねーぞ!!」
シヴァ「簡単じゃない方法ならあるってことだ。」
タク「まわりクドイ!!最初からそうやって言え!!」
シヴァ「最初から簡単じゃない方法ならあるって言ったって意味通じねーだろうが。」
タク「そういうこっちゃねーんだよ!!さっさと教えろ!!」
シヴァ「テメー、それが人にモノを頼む態度か!?コラ!!」
口論が始まろうとしています。
ユウ「あのぉ・・・そんなことしてる場合じゃないと思うんですが・・・」
タク・シヴァ「テメーは黙ってろ!!」
ユウ「・・・何でこんなときばっかり息ピッタリなんだよ・・・」
シヴァ「おいタク、これは1時間バトルパターンだ。時間が勿体無いからさっさと話進めるぞ。」
タク「おう、さっさと始めろ。」
シヴァ「『操り』なんてレアな技使うやつ相手ならこっちもレア技で対抗するしかねーよ。目には目を、レアにはレアだ。」
ユウ「シヴァさんは白を始めにレア技の宝庫だからな・・・。」
シヴァ「その名も・・・『リミット』だ。」
ユウ「シヴァさん、リミットって・・・あのリミットですか?」
タク「リミットって・・・どんな技だよ?」
シヴァ「まぁ、技っていうか、日頃の積み重ねっていうか・・・心構えってとこか。」
タク「・・・全然わからん。」
シヴァ「名前は某有名RPG7から取ったらしいぞ。」
言わなくていいですから。
シヴァ「界王拳にも似てるぞ。」
いや、言わなくていいですから。つーかなんで隠す気無いんですか?
タク「シヴァ、あんま頑張んなくていいから教えてくれよ。」
シヴァ「リミットってのはな、自分のオーラを体内に隠しておいていざというときにそれを放出させる言わばだまし討ちみたいな技だ。ただ、実力あるやつならどんなにキレイに隠しても見つかってしまう為に今じゃ誰も使ってない。」
タク「オーラを隠すだけってか・・・?それじゃ強くなれねーじゃん。」
シヴァ「普通ならな。俺はこのリミットを少し改良した。白を使ってな。」
ユウ「よくあのリミットを改良する気になれましたね・・・。発想からして僕らとは違うもんな・・・。」
シヴァ「通常のリミットは体内の中心に、自分のオーラを隠し、数ヶ月、数年待つ・・・隠したオーラはそのままに自分のオーラは回復、成長していく。んでいざ使うときにそいつを解放すると、今のオーラ+隠しておいたオーラが加わって一時的にオーラが増幅される。これが通常のリミットだ。」
シヴァの説明は長くなります。
シヴァ「ただし、これには2つ致命的な欠陥があった。1つは実力者同士の勝負にこのリミットは全く無意味だということだ。だまし討ちが基本になるこの技は相手にどんだけのオーラがあるのかを悟らせない為にあるこのリミットが読まれちゃ意味が無いってわけだ。そしてもう1つ、これも致命的な欠陥でな・・・リミットを使うときにかかる負担がハンパじゃないってとこだ。体内にオーラを隠す、隠し方は体内の中心にオーラを固め、その周りをさらに防御壁のオーラで隠す。そしてリミットを解放するときは単純にその防御壁オーラを隠してるオーラでぶち破る。ま、言ってみれば自分の体内をオーラで攻撃してるもんだ。その威力はハンパじゃない。失敗すれば自分の体ごと木っ端微塵になる可能性もあるからな。」
タク「何だよそれ・・・欠陥ばっかじゃねーかよ・・・。」
シヴァ「そこで俺がこの欠陥だらけのだまし討ち技を改良したってわけだ。」
危険な技とされるリミット。しかしシヴァはこれを使いこなす方法を知っているようだが・・・。続きます。