~あらすじ~
圧倒的な強さを誇るオニキスを相手に大苦戦のタク。致命傷を負わされて・・・。
オニ「やれやれ・・・勢い余って殺してしまったか。またパズズにうるさく言われそうだな。」
タクが放った攻撃とオニキスの攻撃全てを受け、遥か彼方に飛ばされたタク・・・。
オニ「しかし・・・あれだけの攻撃力を持つ技をあんな人間程度が放つとは・・・。パズズが気に入る理由もわかるな。」
タク「・・・くっ・・・危ねぇ・・・残ってるオーラ全てを防御に回さなかったら即死だった・・・。くそっ、何てやつだ・・・勝負にならねぇ・・・!!」
傷だらけになりながらもかろうじで生き延びていたタク・・・。
オニ「ほぅ・・・大したもんだ、あの攻撃を受けてまだ生きていやがるとはな・・・。」
タク「!!」
爆風の中で姿を潜めていたタクの後ろに立つオニキス・・・。
オニ「せっかく出来た爆風の中で隠れていたかったらオーラを隠しておくことだな。まぁ、どんなにオーラを隠したところでオレが気付かないわけはないだろうがな。」
タク「ちっ・・・どうせ逃げられやしねーんだ・・・やれるだけやってやらぁ!!」
タクがオーラを放出した!!
タク「・・・くっ・・・!!」
オニ「無理はしないことだな。もう攻撃に回すオーラは残っちゃいないだろう。あれだけの攻撃を撃って、さらに防御に残りのオーラ全てを使ったんだ。」
タク「へっ・・・オーラが残ってなかったら見逃してくれるわけじゃねーんだろ?だったら最後までやるしかねーじゃねーかよ。」
オニ「なるほどな。くっくっく・・・面白いよ、お前・・・気に入った。おい、1週間でどこまで強くなれる自信がある?今以上に強くなれるか?」
タク「・・・!?」
オニ「1週間だけお前に時間をくれてやろう。1週間後に同じ場所で再戦してやる。お前が今よりもっと強くなっていれば面白くなる・・・楽しみにしてるぜ。」
タク「ふっ・・・ふざけんな・・・!!」
タクがオニキスに攻撃を仕掛ける!!
オニ「・・・まぁ、そう焦るなよ・・・」
簡単に攻撃をかわし、タクの後ろに立つオニキス・・・
オニ「冷静に考えるんだな・・・俺が今ここでお前の首をかっ切ってしまえばそれでお前は死ぬんだ。1週間寿命が長くなったと思えば悪い話ではないだろ・・・」
タクの背に手をあてるオニキス・・・タクは1歩も動けず硬直が続く・・・。
オニ「普通のやつなら1週間程度では何も出来ん。何も出来なかったら死ぬだけだ、簡単な話だろう。・・・1週間後にまた会おう・・・くっくっく・・・。」
オニキスが姿を消した・・・。
タク「・・・1週間・・・」
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ユウ「タク、タク・・・タク!!」
タク「・・・ん?・・・あれ?ユウキか?」
ユウ「ふぅ・・・良かった~、死んじゃったのかと思ったよ。ったく、生きてるなら返事くらいしてよ。」
タク「あれ・・・?ここは?つーか俺って何してたっけ・・・?」
ユウ「そんなの知らないよ。僕が戻ってきたらタクが倒れてたんだから。しっかし・・・誰とどうやったらそんな極限までオーラを減らすことが出来るんだい?生命オーラですらほとんど残ってないじゃないか。」
タク「あっ・・・おい、ここに俺以外に誰かいなかったか!?」
ユウ「・・・へ?いや、いなかったけど・・・。」
タク「そっか・・・あの野郎・・・マジで1週間で・・・くそっ!!ムカツク野郎だ・・・!!」
ユウ「どんなやつと戦ったんだい?今のタク相手にここまで出来るやつなんてそうはいないだろ?」
タク「・・・おい、ユウキ・・・俺はまだ強くなれるか?」
ユウ「へ?・・・いや、そりゃあまだ強くなると思うよ。僕くらいまでいくかどうかわかんないけどある程度までなら・・・どうしたのさ?」
タク「1週間あったらどれだけやれる?」
ユウ「・・・タク、負けたのかい?」
タク「・・・」
ユウ「・・・タクを相手にして勝てるやつ・・・しかもわざわざ生かしておいて再戦か・・・パズズの他にも悪魔っぽくないやつがいるもんなんだなぁ・・・。誰と戦ったのさ?」
タク「俺の質問が先だ。1週間でどこまで強くなれるか教えろ。」」
ユウ「そりゃあやり方次第さ。まぁ、僕の知ってる限りで瞑想以上に効率よくオーラを上げる方法は無いから自分でもよくわかるんじゃないのかい?」
タク「・・・やっぱ瞑想しかねーか・・・。」
ユウ「ま、僕以上にいろんな方法を知ってる人は身近にいるよ。」
タク「マジか!?誰だよ!?」
ユウ「シヴァさんだよ。あの人の知識は白だけじゃない、ありとあらゆる知識を持ってる人だ。あの性格さえなければもっといろんな人に慕われてるはずだしね。ま、詳しい話はシヴァさんのとこに行ってからにしようか。」
オニキスに完敗したタク。そしてオニキスとの再戦はわずか1週間後・・・。タクは更なる強さを求めて再びシヴァの元へ・・・続きます。