猫たちのウエストサイドストーリー(コナ編)
2015年の感謝祭の日(2)
その子を入れた入れ物は結構深かったので、飛び出る元気は無いかと思われたが、やはり相手も必死。
逃げられたら最期。絶対捕まらない。そしてご飯も食べられない。
私は2になるものを探して、脇に抱えて餌あげ中ずっともっていた。
ただでさえ、石ころや、棘だらけの場所を荷物もっての移動。
そして全て終了し、また10分ほどポリスステーションの後を抜けて、車まで戻る。
あまり動かしたくなかったけど、がんばってもらうしかない。そしてかなり状態が悪そうな彼を私はケアできそうにない。
自分でサンクチュアリを持っている仲間に連絡、引き取ってもらったが、翌日虹の橋を渡ってしまったらしい。そんなことなら、兄弟の元に置いておけばよかったのか?親はいなかったのだろうか?もしあそこになくても近くにいたのなら、私もおいた餌を食べられたのだろうか?
こんなことをやっていると、いつも自分の選択が正しかったのかどうか考えてしまう。
猫たちのウエストサイドストーリー(コナ編)
2015年の感謝祭の日(1)
私はゴミ屋、と呼んでいる場所にたった1人で餌をあげに向かった。
ここは感謝祭の日は朝からゲートが閉まっているので前日に約100匹から160匹相当分の餌と水を置いておかなければならない。
バレないように、ポリスステーションの裏を回って、不法侵入しないと入れない。
そこで、その日この子は兄弟と2匹で、だあれもいない草むらの上でまどろんでいた。
普段ならゴミを捨てに来る人やら作業員でものすごくうるさい。しかしこの日は当然誰もいないのでとても静か。物音1つしない。だからまどろんで居られたのだろう。
あまりの悲惨さに、すぐさまウェットフード置く。
すると1匹は逃げた。
しかしこの子は目やにで目が開
いてなく、鼻水で鼻が詰まっていた。ウェットフードをおいても、私が近づいても、全く気がつかない。おそらく兄弟がいたから、そこにまどろむことができたのだろう。
いてなく、鼻水で鼻が詰まっていた。ウェットフードをおいても、私が近づいても、全く気がつかない。おそらく兄弟がいたから、そこにまどろむことができたのだろう。
そっと近づいて首をつかんだ。つかめば脱水症状が出ていて、すぐさまその場でスプーンで水をあげる。どうにかウェットフードを口に入れようとするが食べない。
とにかくこのまま放っておけない。逃げられたら最後。その辺にプラスチックの大きな容器を見つけたので、それに入れて持ち歩くことにした。