【弥子】ねぇねぇ、千尋
【千尋】なんだ
【弥子】好きって言ってみて
【千尋】断る
【弥子】えーっ！なんでよぅ(´・ω・｀)
【千尋】そもそも、一体なんなんだいきなり
【弥子】ちょっとこれ見てよ
【千尋】ん？・・・・・・・少女漫画か？
【弥子】そー。これはあたしが愛読してる『愛の泥沼ラプソディー』・・・それの18ページ見てみて
【千尋】これ結構描写過激だぞお前・・・・うわっ
【弥子】内容はいいから！！
【千尋】はいはい。18ページ・・・・告白シーンか？
【弥子】そう。そうなんだけど・・・・
【千尋】なんだこいつ。なんで告白しないんだ
【弥子】そこ！そこなの！！この主人公、ものすっごくヘタレで告白もろくにできないの！！
【千尋】ほー。それで？それと俺に好きって言わせるのに何の関係があるんだよ
【弥子】いや、普通の男だったら主人公と違って言えるのかどうか試したかっただけ
【千尋】ふーん。ま、言わねぇけど
【弥子】えーなんでぇ？！
【千尋】俺はヘタレじゃないが、人に言われてそんな言葉言うほど軽くもないんだ
【弥子】なによそれ。じゃあなに？俺は好きな奴にしか言わねーぜってやつ？
【千尋】あぁそうだ
【弥子】・・・・・・・・なによ。帰る
【千尋】そうか。あ
【弥子】なに？
【千尋】その漫画、俺にも貸してくれ
【弥子】な、なんで？！
【千尋】いや、少し気になっただけだが
【弥子】だ、ダメだよ！！
【千尋】あ、おい！なんで逃げるんだか・・・・。
・・・・・・・・
【弥子】バカ千尋・・・。主人公の名前が千尋じゃなかったらこんな漫画買わないっての
・・・・・・・・
【千尋】うーっす
【弥子】おはよう千尋くん
【千尋】機嫌直ったか
【弥子】あたしは最初から機嫌なんか損ねてないよーっだ
【千尋】あ、そうだ。俺の友達にさ少女漫画好きがいてよ
【弥子】・・・・ん？
【千尋】昨日貸してもらった
【弥子】あああああああ！！！！！
【千尋】なになにー主人公は内藤千尋。真面目で勤勉。ヒロインに恋をするが告白できずにいる・・・・か
【弥子】・・・・・・・なによ
【千尋】これ、面白いか？
【弥子】・・・・・ううん
【千尋】だよな。俺もそう思う。じゃあ、なんで読んでんだ。一冊１５００円もすんのに
【弥子】・・・・・・千尋が書いてあるから
【千尋】はぁー・・・お前な、前にもこんなことあったろ。そんとき言ったよな？そいつは俺じゃないって
【弥子】でも！こっちの千尋の方がいっぱいかっこいいコト言ったりするしさ
【千尋】はぁー・・・あのな？俺は弥子が可愛いセリフなんか言わなくていいと思ってる
【弥子】うん・・・
【千尋】家でダサいTシャツ着て短パン履いてよくわからんれとレトロゲームやってても構わん
【弥子】う・・・・・
【千尋】たまに家に行ってみたらどこで仕入れたかわからん俺の隠撮写真見てても構わん
【弥子】すいません・・・・・
【千尋】そもそも、そんなことしても俺がお前みたいな行動を取らないか。わかるか？
【弥子】・・・・・・なんで？
【千尋】それは・・・・・お前が好きだからな
【弥子】でも、可愛い仕草とかしたほうが・・・・
【千尋】それをしてくれてもいいけど、偽るぐらいならそのままの弥子が好きだな
【弥子】・・・・・・・・うん
【千尋】俺はかっこいい言葉とか勉強して言ってやってもいいが、それでお前は満足か？弥子
【弥子】・・・・・・ううん
【千尋】そうか。だったら、好きな漫画でも読んでバカ笑いしてるんだな。ほら
【弥子】うん・・・あああ！！！これ、『どっこい！鴨川l高校少林寺拳法部』の最新刊じゃん！！
【千尋】本屋に寄ったついでに買っておいた。お金は後でもらうからなー
【弥子】えへへ・・・・・・ありがと！
【千尋】おう
あとがき的な
にへらです。
今回もイチャイチャです。
ていうか、基本的にイチャイチャですよ？何言ってるんですか。
一応設定としてはお互い両想いっていうのは公表済み。
付き合ってから結構長い。
てな感じでっせ！