意図が通じないと切ないです。
最初のバンドは中2の時。
バンドといっても、同級生4人が、曲の素材を持ち寄って、週末持ち回りで誰かの家に集まるだけなんですが。
音楽の指向性が合うということが大前提の集まりなので、編成はバンドの体を成さず、
楽器は、人数と同じ数のギターと、私のピアノだけ。
コピーなんかやらない。ものすごく拙劣だけど、ものすごくオリジナル。
その日は私ともうひとりのメンバーの2人だけでした。
私は1曲録音して用意してました。ギター用ディストーションをピアノに掛けてマイク録りしたもの。
私の心算では、
「アンセム風であること」
「ディストーションを掛けてること」
がキモでした。
廃虚、がらんとして荒廃した空間、を思い描かせる、質感重視のもの。
彼女の反応が切なかったです。
「ラジオ体操みたいwww」
「ひずんじゃってるじゃないのwww」
私は意図の説明をせず憮然と黙り込み、彼女は曲のあいだじゅう笑いました。
復元すると、こんなふうでした: