5年です…

あの日から

 

 

 

ニャンは最後の日まで

「いってらっしゃい」と

「お帰りニャ」をしてくれました

 

あの日

少し具合がいいのかとさえ思ったんだよ

バカだよね、ワタシって

なんて勘が鈍いのかしらね…

 

 

 

ニャンはいつもリビングにいる子だったのだけど

闘病生活のそのほとんどを

オトシャンの部屋で過ごしていたの

 

2012年の9月10月は

とても暑い日が続いていて

ニャンは身体がほてるのか

何かに潜ったりするのが嫌みたいだったの

 

苦しかったのだろうな…

 

それでこもれないかわりに

オトシャンの部屋で

独りでいたいみたいだったの

生活音が嫌だったのかも…

 

気持ち的にはさ

ずっと抱っこしてたかったけど

痛いかもしれないし

辛いかもしれないと思うと出来なかった

 

ニャンのしたいように

させてやりたかったし…

あっけど安心してね

オカシャン家

ちんまりしたお家だからね

オトシャンの部屋にっていっても

隔離されてる訳じゃないし

ドアは開きっぱなしだし

ちゃんと気配とか分かる距離だから!

 

 

それがあの日は

オカシャンが帰ってきてから

ずっとリビングにいたの

元気だった頃のように…

 

ニャンはコタツの中に潜るのが好きだったから

少し前にコタツを出してあげてたの

まだ暑い時期だったけれど…

もしね、ニャンがこもったりしたくなったら

使えるようにと思ってね

 

でも、入ったりすることなかったのに

その日はコタツの中にも少しの間

入ったりしたのね…

きっとね、いつもの場所に

お別れをしてたんだよね

 

ニャンは分かってたんだ

自分が旅立つってこと!

 

そして21時頃かな

食べたり飲んだりできないから

ほとんどシッコも出なくなってたんだけど

おトイレでシッコをしたんだ…

おトイレはね

各部屋に準備してたの

どこでも出来るようにって

 

これが最後のシッコだった

お利口だねニャンはぁ~って

子猫の時みたいな

うずのよりも

ちっこいシッコのかたまりだった…

 

そしてオトシャンの部屋に

行ったのね

 

少しして

オトシャンが自分の部屋に行ったの

そこでニャンの様子がオカシイことに気付いて…

 

 

オトシャンとオカシャンの

見守る中

最後にひと声ニャッーと鳴いて

旅立っていったの…

ニャンの最後の声、忘れないよ…

 

一度も粗相することもなく

最後の最後までお利口で…

 

もっともっとオカシャンが

困ることしてくれてもよかったのにな…

 

 

闘病中

独りで逝ったりしないで

オカシャンがいる時に逝くんだよって

言ったりしたこともあったのだけど

 

日が経つにつれね

オカシャンのこと待ったりしなくていいよ

いつでもニャンのタイミングで

逝っていいんだよ…に

気持が変化したの

 

もちろん独りで逝かせたくはなかったけど

ニャンを苦しめたくないという気持ちのほうが

上回ってた…

あ~可愛いな、ニャンは

オカシャンの宝物だよ

 

ニャンの最後の様子は

こんな感じでした

 

とってもお利口さんな

旅立ち…

 

苦しかっただろう

もっと早く楽になりたかっただろうに

ワタシたちが納得できるまで

待ってくれてたんじゃないんだろうか

 

そんなことを思ってしまうよ…。

 

5年の月日が経っても

今なおニャンの存在は大きく

ううん、月日が経てば経つほど

大きくなるのかもしれない…

5年経って

やっと書けた

ニャンの最後の日…

 

時間が色々解決してくれる

なんてこともあるけれど

残念ながら

ニャンが逝ってしまった悲しみは

時間では解決しないみたいだよ

 

だけどだけど

5年という時間が経ったのが

現実だし

 

これからはね

ニャンが逝ってしまった悲しみは

封印して

 

ニャンが残してくれた

大事なことを

思い出す時間に変えていこうと思うの

 

物凄く楽しかったの

ニャンとの生活

それを悲しみ色にしてたら

勿体ないよね

 

やっとそんなことに

気付いたみたいなの

 

そんなぐずらもずらな

オカシャンだけど

これからも

よろしくお願いしますぺこり

 

※「ぐずらもずら」…グズグズしている様子とか煮え切らない様子とか