米議会提出に至らず=財政赤字削減案―大統領諮問委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101204-00000043-jij-int
時事通信 12月4日(土)8時50分配信

 【ワシントン時事】オバマ米大統領が設置した超党派の財政赤字削減委員会は3日、2020年までに4兆ドルの財政赤字を削減することを目標に、政府歳出や税・年金制度の包括的改革をうたった最終答申案について協議した。18委員のうち11委員が賛成したものの、採択に必要な14には達せず、議会への提出は見送られた



 えーと、ちなみにこの答申案には在外米軍の予算や装備開発・更新などが盛り込まれており、例によって例のごとく、琉球新報やそれに同調する人達から期待されていたりしました。

■海外米軍削減 変化にらみ日米安保再考を
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-170033-storytopic-11.html


 いやはや…捕らぬ狸の皮算用もいいとこですね。もしこれが議会提出を経て可決したとしても、極東情勢の不安定化から、沖縄米軍基地の重要性は減るどころか増している現状考えると、削減候補の海外基地に沖縄がノミネートされる事はまず無いと言っても過言じゃないと思います。

 基地廃絶を願うのはいいですけど、自分達を取り巻く環境を理解しようとしないままに期待を寄せたところで、裏切られるのは目に見えてると思うんですけどねぇ。
 ああ、例によって導入されれば確実に県民の負担減となるはずの、MV-22オスプレイについても誤った知識のまま書き飛ばしてますし。

 さて、こうした米国の超党派委員会について、興味深い考察をツイッターで拾ってきたのでご紹介。

■アメリカNOW第44号 超党派委員会は機能するのか~過去の経験からの教訓~(抜粋))
http://www.tkfd.or.jp/research/project/sub1.php?id=272
もっとも、グリーンスパン委員会の働きが、改革の実現に結びついたとは言い切れない。むしろグリーンスパン委員会は提言の取り纏めに苦しみ、終盤はほとんど活動停止の状況にあったといわれる。それを救ったのは、当時のレーガン政権と有力議員によるいわば舞台裏での交渉だったというのが、当時を知る関係者の指摘である。こうした別働舞台による提案がグリーンスパン委員会に持ち込まれ、結果的に委員会案として発表されたという証言もあるほどだ。(中略)
もっとも今回の場合も、グリーンスパン委員会のように、政治的に難しい提案を進めるための「隠れ蓑」として、超党派委員会が役割を果たすケースは考えられる。オバマ政権が設置した超党派委員会の成功は、政治にどこまでの強い意思があるかにかかっていると言えそうだ。 


 うーん、現在のオバマ政権を見るに、中間選挙で大きく与党である民主党の勢力が削がれ、政権運営に困難を来している状態。そんな訳で例え強い意志があったとしても、それを押し通すだけの力があるか疑問です。そう考えると、この超党派委員会も最初から、財政再建派のガス抜きのために組織されたのかな?などと考えてしまいます。

 まあいずれにせよ、過去の事例を見るに、期待するのがそもそもの間違いってのだけは確かだったようですね。


 基地は嫌だって感情は理解できなくもありません。ですが、そうした感情を満足させると約束して政権の座に着いたお馬鹿さんが、何を引き起こし今どんな状態になってるかを、今一度考えるべき時に来ているのではないでしょうか?
 情を無視したら世の中回らないことも確かですけど、かといって最優先にしたら混乱しか産まないことを、沖縄の人達はその身で経験してしまってる筈なんですけどね。


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