まあ当然の帰結でしょうね。外交ってのはこちらが一歩下がれば、相手は二歩も三歩踏み込んでくる物ですし。
 おまけに普天間をきっかけとした日米離間は、全般的な外交力の低下を招いています。以前であれば日本を刺激すれば合衆国が出てくるかもしれないという懸念があったため、うかつな挑発は出来ないでいましたが、日米同盟が機能不全を起こしている現状であれば、その心配もなく跳梁出来るという事なのでしょう。
 もちろん、以前コメントでお叱りを受けたように、中国が統一された意思で動いてると思い込むのは間違いだとは思うのですが、個々の暴走に北京が乗っかるって可能性はあるんじゃないかなとも思います。もっとも、これって中国にとってはある意味チキンレースではあるのですが…うーん、そう考えると、現政権は北京にとっても迷惑って事になるのかな?

 それはさておき、普天間問題は未だ迷走しています。

■官房長官、移設派住民に3町長との会談仲介要請
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100517-OYT1T00077.htm

 えーと、米側からも運用上の問題から難色示されてる徳之島への部分移転案に、ここまで固執する理由が解りません。過去の密約(笑)で、徳之島を米側に使わせる協定があるなんて話も聞きますけど、訓練基地を別に作ればそっちの方にも基地の保守要員が必要となりますし、ある程度の物資集積も必要になることから輸送部隊の手当てもしなければいけないわけですが。その点はきちんと考慮されているのでしょうか?

 政府関係者によると、平野長官は、住民らに対し、「徳之島は沖縄から近いから、米軍は訓練だけしてすぐ帰る」などと説明した。当面は、普天間飛行場のヘリ部隊を徳之島に移さず、訓練だけを徳之島で行う考えを示したものだ。

 こういう事言ってるの見ると、やっぱり深くは考えてないんだろうなとは思いますが…

 さて、一方の鳩山首相はというと、5月末の決着に向けて意気堅甲です。

■首相「5月末へ最大限頑張る」 福島氏の拒否意向受け
http://www.asahi.com/politics/update/0517/TKY201005170085.html
 鳩山由紀夫首相は17日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設案に同県名護市辺野古への滑走路建設が盛り込まれた場合、社民党党首の福島瑞穂消費者担当相が閣議了解を拒否する意向を示したことについて、「5月末に向けて最大限がんばる」と述べた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。

 平野博文官房長官は月内に移設案を閣議にはかり、政府案として閣議了解をとりつける方針を表明している。首相は「最初から厳しい状況はわかっているが、日本の平和と安全のためにやらなければいけないことはやるという決意は変わらない」と語った。


 …もし閣議決定に漕ぎ着けたとしても、地元・米軍共に受け入れるとは思えませんが…なんか算段でもあるんでしょうか?

 あ、最後の首相の一言を見落としてました。

 『日本の平和と安全のためにやらなければいけないことはやるという決意は変わらない』

 なるほど、決意はよく解りました。つまり…
 
今こそ政権交代ですね!><



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