書簡でも「信じて」=鳩山首相がオバマ大統領に-米紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091229-00000092-jij-int

12月29日19時24分配信 時事通信
 【ワシントン時事】29日付の米紙ワシントン・ポストは、複数の米政府当局者の話として、米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、鳩山由紀夫首相がオバマ大統領に書簡を送り、自身を信じてほしいと伝えるとともに、年内の解決を約束していたと報じた。
 同紙によると、書簡はホワイトハウスが水面下でこの問題での首相の意向に懸念を伝えた後、送られてきたという。書簡の具体的な日付などについては不明。
 同紙は「首相は大統領に2度にわたって信頼するよう求め、年内決着を約束した」と報道。1度は11月の東京での首脳会談で、もう1回が書簡を通じてだったとした。
 また、首相が17日にコペンハーゲンで会談したクリントン国務長官から日本の立場に理解を得たと発言したことに関し、「明らかに事実でない」と指摘。同長官が藤崎一郎駐米大使を異例の形で呼び出したのは、現行移設計画履行を求める米政府の立場は変わっていないことを理解させるのが目的だったと解説した。



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 じ、時事さん、これ記事にバイアスかかってない? なんか早急に鳩山氏を引きずり下ろす必要が出て、無理なこじつけしてませんか…?
 とか問いかけても無駄でしょうから、取りあえずワシントン・ポストの該当記事と思しき物を拾って訳してみました。まずはご笑覧あれ。

U.S. concerned about new Japanese premier Hatoyama
日本の新首相・鳩山氏に対する合衆国の懸念
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/28/AR2009122802271.html
By John Pomfret(ワシントン・ポスト記者)
2009年12月29日


 連邦政府機関の殆どが吹雪によって閉鎖されていた先週、ヒラリー・ロダム・クリントン国務長官は寒気の中、日本の藤崎一郎駐米大使を呼び出している。

 彼の到着後、クリントン氏は合衆国は沖縄海兵隊基地移転問題について譲歩するつもりが無い事を、外交の場であるにも関わらず彼に無愛想に語った。
 彼女はこの会見を、異例かつ注目の会見と呼ばれることを強いられていると感じている。8月に鳩山由紀夫首相が選挙で野党を勝利に導き、ほぼ50年にわたる自由民主党政権を終焉させて以来、日本との関係は切迫した転機にあると、一部の合衆国政府関係者とアジア各国政府関係者が述べているからだ。

 選挙以来、新政権によってキャンセルされた晩餐会や外交的手続き、そして公私を問わず破られた約束は、ホワイトハウスの上級職員を苛立たせ、アジアに於ける最も親密な同盟国の合衆国に対する友好への新たな懸念を引き起こしている。
 不安は合衆国の当局者のみにとどまっている物ではない。東南アジア各国の指導者たちは、アジア地域防衛に対する合衆国の関与が減少する事に神経を尖らせており、そのため、彼らも不安を合衆国と共にしている。

自己主張するという誓約

 懸念の中心には鳩山氏と民主党がいる。鳩山氏は合衆国との交渉の際、これまでの日本の指導者よりもはっきり物を言うと、選挙運動中に約束してきた。彼と連立パートナーは、沖縄の海兵隊基地を人口過疎地区へと移転し、8000名の隊員を沖縄からグアムへと配置展開のために交わされた、総額260億ドルに上る二国間合意の日本分担分に反対している。

 合衆国は一連の合意を、日本の防衛を保証し中国の台頭に対処すべく立案された、新たなアジア安全保障政策の要と見なしている。しかし鳩山氏と彼の同僚は、これを合衆国が頭ごなしに押し付けてきた条件と見なしており、基地の排除を望んでいる。

 米政府当局者達は鳩山氏に対し、軽薄な指導者であるという見方を強めている。当局者へのインタビューによると、彼は二度にわたって── 一度目はオバマ氏訪日時の会見中に。二度目は日本の新指導者の意図についてホワイトハウスが内々に懸念を表明した後に書簡によって ──オバマ大統領に基地問題について自分を信頼するよう要請しており、今年の終りまでの解決を約束したとされている。

 12月17日、鳩山氏は航空基地についての決定を年末までに下す事を断念したと、オバマ政権に公式に通知した。国連気候変動サミット終了後の晩餐会中、彼はクリントン氏にこの事について伝えている。

 晩餐会終了後、日本政府が決定延期を必要としている事について、クリントン氏の『完全な理解』を得たと鳩山氏は日本の報道陣に語った。しかし、それは明らかな事実誤認である。合衆国が立場を変えていない事を日本が理解しているのか確認するため、クリントン氏は先週、吹雪の中を日本の駐米大使を呼びつけ、若干の衝撃を呼び起こしたようだ。

 国務省を辞した大使は「これは極めて異例な事であり、我々はこれ(クリントン氏の行動)を重く受け止めるべきであろう」と報道陣に語った。

 鳩山氏の動向は米政府のアナリストを混乱させている。これまで、彼と民主党が合衆国との安全保障関係に、専念し続けていると殆どの者は考えていた。

 彼らは鳩山氏を権力に不慣れな政治家であると見なしており、社会民主党のような日本国内における米軍のあらゆるプレゼンスを嫌う傾向がある連立パートナーに、配慮する必要があると彼の行動を説明づけている。彼らは鳩山氏が基地移転費用を別枠として国家予算に組み込み、また、民主党の古参党員が合衆国側に協定を履行すると述べたことに注目した。

方針転換?

 しかし、合衆国とアジアの当局者達は、鳩山氏と民主党が重大な方針転換を考えているのではないかとの恐れを強めている──合衆国から離反し、より独立性の高い外交方針への転換といったような。

 彼らはここ最近の出来事の幾つか── 例えば、鳩山氏の主張する合衆国を除外した中国や韓国との東アジア共同体結成構想。あるいは、今月訪日した中国の習近平国家副主席に対し行われた、天皇との謁見を含む異常に熱烈な歓迎。またあるいは、先週訪日したイラン国家安全保障最高評議会のジャリリー書記長に対する友好的なレセプションなどなど ──を、明らかな前兆として注目している。

 ブッシュ政権時に国家安全保障会議上級アジア部長を務めたマイケル・グリーン氏は、懸念事項として鳩山氏の党内に存在する、小沢一郎氏のような高官が与える影響を挙げた。小沢氏は中国とのより密接な関係を望み、合衆国への依存を減らす方向へと日本を押し出そうとしている。これは日本のみならず、韓国や他の国における合衆国の立場をも混乱させるであろう。

 「小沢氏がどのような役割を演じているのか、その点に問題があると私は考えている」とグリーン氏は語った。また、小沢氏がここ十年、合衆国を訪問しておらず、ジョン・ルース駐日大使との面会もまだであり、そしてクリントン氏とも以前の訪日中に、不承無承会ったに過ぎないことを彼は付け加えている。

 彼は「現政権が基本的にポピュリストであり、外交政策の解決に不慣れであると言うのが一般的な見方になるであろう」と述べており、「しかし現在、より多くの問題をはらむ可能性が、この点に10~20%存在している」と付け加えた。

 数人のアジア担当上級外交官は、合衆国の同盟国であるシンガポールやオーストラリア、韓国、そしてフィリピン── また、ベトナム当局も同様に ──が、米政府と日本政府の乱闘を不安とともに見つめていると語る。

 その理由として、米日関係は単に合衆国へと日本防衛の義務を負わせるための同盟ではなく、アジア全域の安全保障に対し、広範な関与を行うための基礎であるという認識を彼らが持っているからだと、一人の外交官は語った。中国の台頭が明らかになりつつある現在、日本との問題のために合衆国の立場が弱体化する事を望むのは、アジア諸国の中に一国として存在していない。

 もう一人のアジア担当上級外交官は、匿名を条件に率直なところを語ってくれた。最近行われた世論調査で、鳩山氏への支持率は50%未満へと滑り落ちた一方で、オバマ氏の人気が持続している事に彼は注目している。

 「合衆国を待遇するに、この方法では駄目だということを、鳩山氏が気づくことに期待しよう」と彼は述べた。

 あっちゃー…ガチですね。しっかり二度にわたって確約したと書かれています。一応、あたいの誤訳の可能性も無くもないですから、該当箇所の原文も載せておきましょうか…

In interviews, the officials said he has twice urged President Obama to trust him on the base issue and promised to resolve it before year's end -- once during a meeting between the two in Tokyo last month and another in a letter he wrote Obama after the White House had privately expressed concerns about the Japanese leader's intentions.
(当局者へのインタビューによると、彼は二度にわたって── 一度目はオバマ氏訪日時の会見中に、二度目は日本の新指導者の意図についてホワイトハウスが内々に懸念を表明した後に書簡によって ──オバマ大統領に基地問題について自分を信頼するよう要請しており、今年の終りまでの解決を約束したとされている。)

 後は書簡の内容が問題。本当に年末までの解決を確約していたのかどうか。こちらもガチであるならば、重大な国際公約違反と糾弾されても仕方が無いところでしょう。
 今年もも押し迫った時期になって、このような情報をリークした意図までは不明ですが、これによって軍事同盟を結んでいる相手への書簡であっても、鳩山氏個人による約束はアテにならないという認識が、国内外を問わず確定してしまったように思われます。オフレコの口約束であっても一国の首脳が発した言葉は重いのに、書面での約束であっても信用出き無いとなればどうなるか…鳩山氏、もうどこへ行こうと何を言おうと、外交の舞台ではいない者扱いになるんじゃないでしょうか?

■「代替待てぬ」海兵隊、普天間滑走路を改修へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091229-OYT1T00018.htm
(抜粋) 海兵隊報道部は28日、読売新聞の取材に対し、工事は定期的な保守整備の一環だとしながらも、「(2014年の)普天間返還を見越して工事を先送りしてきたが、代替施設の建設が予期されたよりずっと長くかかり、これ以上待てなくなった」と説明した。

 そんなこんなで痺れを切らした米帝、普天間の継続利用を決意しちゃったようですね。少なくとも、鳩山氏が現行計画の遂行を決意するか、あるいは辞職して現行計画を遂行出来る人物に首相の座を明け渡さない限り、普天間の現状固定は確定してしまったんじゃないかと思います。
 こんな事を反対派は望んでいたんでしょうか? 福島党首、「現行案」担当者外れるべきとか言ってる場合じゃないですよ!


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日米同盟の静かなる危機
ケント・E・カルダー (著)
渡辺 将人 (翻訳)