通常の捕獲作業は、公園ボランティアの方がエサやり活動を通してネコと信頼関係を築き、穏便な方法でバスケットに入れて連れて行く、といった手順を踏むのですが…
どうしても警戒心の強い子は捕獲が難しい場合もあります
そういった子たちは、盆正月くらいしか帰省しない私が、捕獲器や漁網といった強硬手段を駆使して捕獲します
今回は、病院側が私が帰省中は15日だけしか手術の空きがないということで、ワンチャンスをものにすべく15日早朝に捕獲器を仕掛けていたのですが…
10時頃に見に行くと入っていました
本当のことを言うと、目標はこの子ではなく、
この人でした(♂のマスオくんです)
遠くから見た時色が似ているので「やった!」
と思ったのですが、よく見ると違っていて、最初は誰だか分かりませんでした
しかしこの子はもっと大物
令和になると同時に公園に現れたので「れいちゃん」と名付けられた♀ネコさんでした
私は数回くらいしか見たことなかったのですが、この4年ほど捕獲できず、その間3回ほど子猫を産んでいて、私たちの会にとって長年の懸案事項でした
イワシねらっていて鯛が釣れたくらいの事件です
ただし、ひと月ほど前にまたお産をしていたらしく子育て中と思われていたので、連れて行くべきか悩みました
しかし子猫はすでに乳離れする時期ですし、このままリリースするともう二度と捕獲器には入らないと判断し、病院に直行しました。
普通はメス猫さんの避妊手術は数日から一週間程度の入院期間が必要ですが、お世話になっている病院は優れた縫合技術と抜糸の必要ない糸を使用して、地域猫の場合は翌日返却してくださいます。1分1秒でも早く子ネコたちの元に返そうと今朝9時の開院と同時に受け取りに行き、9時12分に公園にリリースしました
【車の中ではこの不信感に満ちた目】
本当は走り去って行くところを写真に収めたかったのですが、脱兎のごとく走り去ったのでシャッターチャンスを逃しました
子猫は24時間の空腹には耐えられるとは思っていましたが、炎天下での脱水が心配でした。
幸い捕獲した昨日と今日は断続的にスコールのような強い雨が繰り返す天気で、その上、捕獲とリリースの僅かの間だけ雨が上がっていたので本当にラッキーでした
これで安心して明日、東京に戻れます