読売新聞に週に1度(日曜日)、著名人の介護の体験談が
掲載されるコーナーがあります。8月の第二日曜日は
作家の姫野カオルコさんの体験談でしたが、思わず
「似てる!」と思ってしまって・・・・。姫野さんは1人っ子でいらして
ご両親の介護は1人でしなければいけない状況だったそう
ですが、この時一番辛かったのが『介護をすること』ではなく
『子供時代に親から褒められた事がなく、否定されていて
家族間の会話もなく(ご両親の夫婦仲も冷え切っていたそう)
息が詰まる思いをする家族旅行ほど嫌なことはなかった。
そんな胸の奥にあった家族の重い記憶が親を介護する中で
噴出してきた。楽しかった思い出があれば介護を乗り切れる
力になるでしょうが、ワタシにはそんな思い出はない。
介護の負担に親への複雑な思いが重なって二重の
苦しさを感じるのに、辛いと周りにいえない』と。
ワタシは1人っ子ではなく、妹がいるけれど、兄弟姉妹がいても
子供時代、ほぼソックリな思いをしていたってことにまず
ビックリ・・・。ワタシも母から褒められたことって・・・
思い返してみれば1度もないわ。というか、いつも
『他所の子』と比較されてばかりだったというか~・・・。
姫野さんのコラムを読んで、『あ、もしかしたらワタシも
そういうものがあって、今、とてもイヤなのかも・・・』と。
最後の方で姫野さんはこう書かれていらっしゃいます。
『母に会うと面白いエッセーは書けません。昔のことを
思い出し重い気持ちになるからです』って。
多少の違いはあるけれど、ワタシも母の所から帰ると
ドッと疲れてしまって、モヤモヤと・・・。気持ちの問題なんだろうな~。
でも、ここが・・・今はまだ上手く自分で処理出来ないというか
流せないというか、割り切れないというか・・・。
でも、同じような思いをしている人もいるんだと知れて
気持ちは少し楽になりました。なんだかんだいっても、
一応は産み育ててくれた親なので、その親に対してこういう
気持ちでいることそのものが、罪なような気がしていたから・・・。
姫野さんと同じかな、「なんて冷たい娘なんだろ!」って
思われるだろうな、ってことも考えてたし・・・。
親子関係も・・・兄弟姉妹関係も・・・割り切れない思いを
抱えている人たちもいるのよね・・・。
★姫野さんのコラムの一部抜粋は8月9日(日)
読売新聞16面『ケアノート』より、です★