日経メディカルの記事です。
3/9に開催された新型コロナウイルス感染対策アドバイザリーボードで報告された。
検討対象は、重症307例、死亡666例の計973例。年齢は、重症例中央値73歳、死亡例中央値85歳。
これらの検討の結果、発症日から重症化あるいは死亡までの日数、発症届時の症状、重症化・死亡リスク因子の有無、死因、ワクチン接種の有無、ワクチン最終接種日から発症までの日数などが明らかになったとされている。
発症時症状は、発熱が60%以上、咳30%が多かったが死亡例よりも重症例で発熱、咳、全身倦怠感、ARDSを呈する割合が多い結果となっている。それぞれ発症日から重症化までの日数は約4.5日、発症から死亡までの日数は約6日であった。10%に肺炎像があった。
重症化・死亡リスク因子の有無を見ると、重症例、死亡例ともに「65歳以上」が多数を占めていた。ほかのリスク因子で目立ったのは、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病などだった。
気になるのは死亡例の死因だが、500例以上は死因の入力がされていない。入力のあった172例中106例が新型コロナウイルス感染症だった。
ワクチン接種回数を見ると、重症例、死亡例ともに、ワクチン接種者では2回接種を終えている症例がほとんどだった。重症例では120例ほど、死亡例では300例を超えていた。また、ワクチン接種不明例も多く、重症例では130例ほど、死亡例では300例ほどだった。ワクチン未接種者は、全症例990例中105例(10.6%)だった。
この結果から詳細な検討は不可能である。