カナダ人のオーストラリアワーホリビザの

 

年齢が35歳まで引き上げられたって話の続き。

 

ワーキングホリデー35歳までできる人 参照)

 

 

 

そのうち日本国籍の人も35歳まで引き上げられるのかね?

 

 

 

でもさ、カナダ人やアイルランド人にとっては

 

オーストラリアなんて気候と通貨が違うだけで

 

文化も言語もほとんど変わらない環境だけど、

 

日本人含むアジア人から見たら

 

全然違う世界なわけでしょ。

 

 

 

正直、35歳で行ってもキツイものがあると思う。

 

 

 

まだ自分の常識というか

 

固定観念が凝り固まってない20代なら

 

どんなことでもガンガン吸収できるかもしれないけど、

 

30代ともなると

 

「これはこうあるべき。そうでないものは、あっちがおかしい。」

 

と、自分基準ができ過ぎちゃっていて辛くなるだけじゃないかな〜。

 

 

 

で、日本が息苦しくて海外に出たはずが、

 

海外でも日本の便利さや日本人の几帳面さを求めてしまって、

 

満たされない希望にフラストレーションが溜まって

 

こんなはずじゃなかった・・・と落胆して終わりそう。

 

 

 

年齢を重ねるうちに人って

 

自分の器にいろんなものを溜め込んでいくもの。

 

 

 

歳をとるとその自分の受け皿に、

 

すでに他の色んなものが溢れていて

 

新たなものを受け取る余裕がなくなるんだと思う。

 

 

 

色んな経験を重ねてきた人ほど

 

新しいことを受け入れるには

 

自分の受け皿にあった他のたくさんのものを

 

捨てなければいけない。

 

 

 

それは時として、

 

これまでの自分の積み重ねや価値観を否定することでもあるから、

 

思ってるより難しいよ、これ。

 

 

 

積み重ねてきたものの中には

 

これまでの年月の中で積みかさねてきたことに対する

 

自信や誇りや、プライドも含まれるからね。

 

 

 

既にいろんな経験をしてきた年長者が頑固になるのは

 

捨てられないものが増えているからかもね。

 

 

 

これ実は経験者は語る、なんだよね。

 

 

 

何を隠そうわたくし、

 

32歳でオーストラリアにワーホリに行きました。

 

今思い返しても

 

「いらん経験だった」

 

としか思えない。

 

 

 

ただ旅行で行った時は好印象だったけど、

 

住む国としては最後まで好きになれなかった。

 

 

 

これね、オーストラリアが悪いわけでも

 

ヒドイ国だったわけでもないのよ。

 

 

 

私という人間が、色んな価値観が、

 

既に日本で出来上がってから行った私が悪いの。

 

 

 

日本で普通と思っていたことが普通に行かないのが基本。

 

 

 

若ければ

 

「日本と違ってなんて全てがテキトー無責任!むしろ新鮮!」

 

くらいに受け止められたかもしれない。

 

 

 

銀行でお金のことでの手続きするにも、

 

役所で書類を発行してもらったりの手続きするにも、

 

お店で不良品や値段の間違いをクレームするにも、

 

まあ簡単簡単なはずのことすらスムーズに行かない。

 

 

 

20代前半とかのうちなら日本ですらほぼ経験がなく行くから

 

「日本はこう」って比較するものがなく

 

違和感すらないのかもしれない。

 

 

 

それが30代になるとね〜、

 

とにかくイライラする場面が多すぎて。

 

 

 

”良いことも悪いことも全て受け止めまっせ〜!

 

なんせ私、何も知りませんから!”

 

という謙虚な気持ちを保つのがすごく難しくなるのよ。

 

 

 

これはあくまで後に気づいたことなんだけどね、

 

当時はそうは思ってなかった。

 

 

 

とにかく、これまでやってきたことも

 

日本での価値観も全部忘れて

 

これまでの自分をぶち壊すことができる人でなければ

 

三十路過ぎたギリホリは人には勧めません。

 

日常生活での日本と比べての不便さだけじゃなくて

 

色んなことがシンドイ。

 

 

 

自分をぶち壊せるかっていうのは

 

小難しいことじゃなくて例えば、

 

10歳くらい年下の人たちと「友達」になれるかとか、

 

これまでプログラマーでパソコン相手だった人が

 

レストランでにこやかに人に給仕する仕事ができるかとか、

 

どこでも空調が効いてて清潔な日本とは大違いの

 

虫だらけの汚いファームで朝から晩まで外仕事ができるかとか、

 

帰国後のお金の心配をいっとき忘れて

 

何ヶ月という長期でバックパッカーで放浪旅を楽しめるかとか、

 

単純なことなんだけどね。

 

 

 

私はこれが一つもできなかったんだな〜。

 

それまでの自分と、日本を引きずって行ってしまった。

 

 

 

だからこれまでとは分野の違うレストランバイトも

 

ファームバイトも

 

バックパッカー放浪の旅もせず、

 

帰国後のことばかり気がかりで

 

日本と変わらず仕事ばかりしてた。

 

(しかも外回りの営業。

 

おかげで毎日長時間顔を突き合わせる同僚もなく

 

つまり近しい同僚も友達もできず・・・。

 

海外でやっても何のスキルも経験値も上がらない仕事だったあせる

 

 

 

でもこれはあくまでも今だからわかること。

 

きっと学べることや、気づきがたくさん落ちてたはずなのに、

 

それを受け止める受け皿にスペースを作れなかった私が悪い。

 

 

 

残念ながら時間を無駄にしただけだった私のギリホリ。

 

勿体無かったなぁ〜、いろいろ。