あの人はいい人だ

あの人は情に厚い人だ

あいつはヒドイ奴だ

あいつは薄情な奴だ

 

 

 

誰かの人となりを聞くとき

100人に聞いて

100人が同じ答えをすることはないと思う。

 

 

 

誰に対しても優しくできる人なんていない。

普段は気配りが効く人だって

他人に構っている余裕がないときだってある。

 

 

親切な人だと評価を受ける人がいたとして、

見返りを期待できる相手にしか親切にしないという二面性があれば

同じ人が冷酷な人だと評価されることもあるでしょう。

 

 

あるいは身内には親切で情に厚いけど

外の人には騙したり蹴落としたり暴力も平気で振るうのも厭わない

チンピラヤクザ気質の人もいれば、

その逆で外面だけ良くて身内には暴言を吐き暴力を振るう

内弁慶気質のも人もいるので、

そういう人もバラバラな評価になるでしょう。

 

 

だから同じ人の話を聞いているのに

到底同じ人の話をしてるとは思えないことって

あると思うの。

 

 

どっちの話が本当なのかってのは

たぶん突き詰めても意味がない。

どっちも本当か、どっちも嘘かのどちらかでしかないというか。

 

 

こんなことを書くのは、また義理家族絡みネタなんだけどね。

 

 

 

クズ夫の父方の祖母の話。

義理母と義理妹とクズ夫の話を総合すると

この義理母ってのはかなりキツイ女だったらしい。

私のイメージは白雪姫に出てくる魔女魔女魔女っこりんご

 

 

 

義理母は、この魔女を今でも猛烈に嫌っている。

もう30年近く前に亡くなっているのだけど

それだけの月日が流れた今でも許せなないくらい憎んでいる。

 

 

愛情ってのは努力してもなかなか続きしないけど

怒りや憎しみのエネルギーってのは

びっくりするくらい長続きするんだな〜と思う。

 

 

 

なんでも、初めて顔を合わせた時に、

頭のてっぺんから足先まで舐めるように見て

「ふんっ!ボヘミアン女っ!」

とだけ、まるで汚いものを見ているように

明らかに見下した視線で

吐き捨てるように言われたんだそうだ。

(再現してくれました)

 

 

 

この場合ボヘミアン女ってのは

「どこの馬の骨かわからない素性の怪しい女」とか

「社会のマナーや教養のない女」とか

そういう意味で使われてる。

 

 

で、そんな衝撃的な出会いからそのまま

結婚には大反対され

結婚後もかなりいびられ人間扱いされず

極め付けには遺言にまで「あの女(義理母)を自分の葬式に呼ぶな」とまで

書かれる始末。

 

 

死んだ後まで公に拒絶してやる!って意気込み、

ちょっとないくらい強烈キャラでしょ?

 

 

母がいびられてるのを見てるから

味方したくなるのもあるのかもしれないけど

クズ夫と義理妹が

祖母のことを良くいうのを聞いたことはない。

 

 

クズ夫と義理妹がまだ小さい時に亡くなってるけど

子供だった自分たちを小間使いかのように扱った記憶と

祖父をアゴで使って家事や仕事させて

祖母自身は一日中座ってタバコをクルクル巻いて吸ってた記憶しかないんだそうな。

 

 

 

60歳にもならずにガンで亡くなったそうなのだけど

孫(クズ夫)にまで

「人にばっかり働かせて、

自分は偉そうに座ってるだけで

年がら年中タバコばっかり吸ってりゃ早死にもするわな」

と言われて同情すらしてもらえてないこの魔女。

 


 

さらにクズ夫と義理母から何度か聞かされたのが、

祖母が亡くなった後に祖父との会話で

祖母との結婚生活の話題になった時に

「俺(祖父)は”アレ(it)"と何十年も暮らさなきゃならなかったんだぞ」

といったって話。

 

 

基本的に英語で人を指す場合、

名前を呼ばな位ならばshe/he/him/herを使います。

Itってのは動物に使うことはあっても、

大人の人間を指す時に使うことは無いと思う。

 

 

大人の人間にit使うと

日本語で”アレ”と言うよりも

はるかに忌々しい感情が感じられる。

 

 

そんなこんなで私の中ではすっかり魔女扱いになっている

クズ夫の祖母なんだけど。

 

 

実の娘達(クズ夫の叔母。義理父は養子なので祖父母とも血の繋がりはない)が

母の日やら誕生日やらのたびに

フェイスブックに魔女の若かりし頃の写真をアップしては

”世界一聡明で誰にでも親切で、心美しかった母”

みたいな内面に関するべた褒めコメントを繰り返しつけるのよね。

 

 

で、周り(父方の親戚と思われる一軍)がこぞって同調。

私が聞く話と、全然違うんだけどな〜苦笑

 

 

養子である義理父と子供を含めたその家族と

実子である叔母達とその家族は

区別して扱ってた人なのかも、と思う。

 

 

すでに何十年も前に亡くなってる人なので

数々の意地悪な魔女のようなこの祖母の逸話は

結婚した後になってから聞いた。

もちろん私はクズ夫の家族側の話しか聞いてないわけなので

人間性を絶賛してやまない側の人間の話を聞けば

きっと違う人物像が浮かぶ話が出るのだろうけど。

 

 

 

こういっちゃなんだけど、

私が結婚した時に生きてなくてよかったと

ぶっちゃけ思ったわ〜!

 

 

 

血の繋がらない孫が小間使いなら、

私は何になったのかしら?

差別的に下げて扱われてた一家に来た

平たい顔のアジア人嫁なんて

どう考えても人間扱いしてもらえないもんあせる