日本では、結婚すると男女の家計は一緒になって

 

妻と夫のどちらが実際の支払い作業をしても

 

出どころの財布は同じという世帯が多いと思う。

 

 

 

でも北米では結婚しても

 

夫婦それぞれの財布は別管理で

 

共有するコストだけ、

 

例えば家賃や住宅ローンだったり

 

公共料金や子供にかかるお金だったりを

 

折半するカップルも多い。

 

 

 

共有コストを払うために作った共同銀行口座に

 

定期的に決められた一定金額を入れる場合もあれば

 

住居費は夫、子供の習い事の経費は妻、というような

 

分担の仕方をする場合もあり

 

その分担の仕方や負担の割合の分け方は

 

十人十色だけど。

 

 

 

世帯で家計を一つにしていない場合

 

夫婦がお互いの

 

収入や貯金額を知らなかったりします。

 

 

 

日本でも主婦(夫)が

 

パートナーのが稼いできた収入を

 

自分個人のヘソクリとして

 

こっそり隠し持っている人もいるみたいだけど

 

これはあくまでもそれぞれが個人の力で稼いできたお金なので

 

ヘソクリとは額もコンセプトも別次元の話よ。

 

 

 

よっぽど封建的なエリアの田舎じゃない限り

 

北米では子供の有無にかかわらず

 

共働きは当たり前なので

 

夫婦であってもお互いが知らない資産の額が

 

かなり大きかったりする。

 

 

 

 

個人ひとりずつが経済的信用を社会に対して持っている分

 

サラ金とか怪しい場所でなくても

 

それぞれが個人で銀行から大きな額の

 

お金を借りたりもできる。

 

 

 

精神的にも別財布感覚が強い分、

 

ローンを組むにもパートナーに

 

了解を取るべきという感覚が薄い人も多く、

 

結婚後でも夫婦の片方がもう片方の知らない間に

 

大きなローンを組んで

 

返済できない窮地に陥って初めて

 

もう一方がそれを知るパターンは

 

離婚や破局の原因として

 

さほど珍しいことでもないと思う。

 

 

 

さて、前置きが長くなりましたが

 

 

 

クズ夫の両親、つまり私の義理両親も

 

例にもれず別財布パターン。

 

 

 

病的なレベルのケチである義理父母は

 

もともと外食なんて滅多にしない人たちだけど

 

たまに外食するとなると

 

毎回張り詰めた空気のようなものが走る。

 

 

一応夫婦だしレシート分けてもらって

 

それぞれ別に支払うことはしないので

 

どちらか一方が払うことになるのだけど、

 

そのたびに、それはどちらかがどちらかに

 

「おごった」という認識になっているらしい。

 

 

 

で、どうやらその「おごりあい」は

 

交互に行うのがなんとなく暗黙のルールになっているらしい。

 

 

 

どケチ夫婦なのでタマの外食と言っても

 

火曜日はこのメニューが2つで一個の値段!というのをやってる所で

 

その”2つで1個メニュー”しか頼まない人たちなので

 

驕るったって払う金額は自分一人分と同じなんだけどね・・・。

 

 

 

しかも同じ場所で同じものしか頼まないから

 

毎回キッチリ同じ金額を支払うわけで、

 

それを交互に払っているだけなので

 

実質自分の分だけ毎回払っても同一金額なのだから

 

実質どちらも1円もおごってないんですが。

 

 

 

それが先日、たまたまクズ夫が義理両親宅に行った時

 

義理父が珍しくいつも行くところではない場所に行こうと

 

誘ってきた出かけたそうな。

 

 

 

ま、そこも半額メニューがある場所ではあったのだけど。

 

 

 

でもいつもと違う場所で、支払い合計金額は

 

おそらくいつもの場所より高め。

 

 

 

クズ夫は次の日早くに仕事があったから

 

夜にわざわざ出かけて外食は気がすすまない日だったし

 

義理母も外食するつもりは全くない時だったけど

 

義理父がいつもと違うところで外食したいというので

 

付き合ってあげるという認識で出かけたクズ夫と義理母。

 

 

 

 

 

無事食事を終えて

 

ではお支払いという時、

 

事件は起きた。

 

 

 

義理父が財布を出さない義理母に

 

「お前が払うんだと思ったのに」

 

と言って怒り出したらしい。

 

 

 

義理母にとっては晴天の霹靂。

 

 

 

何がどうなって

 

自分が払うはずだったことになっていて

 

責められなきゃいけないんだと憤慨する義理母。

 

 

 

ごもっとも。

 

 

 

何とかして払いたくない義理父と

 

納得いかないことに支払いたくない義理母が

 

「母さんが払うと思ったから来た」

 

「お父さんが来たくてきただけなんだから払え」

 

の押し問答を、レストランで延々5分くらい

 

大声で繰り広げていたらしい。

 

 

 

みっともないので「もういい!俺が全員分払う!」

 

とクズ夫が言っても

 

すでに怒りに火が付いて

 

収まりがつかなくなっている老人男女。

 

 

 

公の場で醜い言い争いを繰り広げる

 

老いた実父母に挟まれた哀れなクズ夫。

 

 

 

なぜそんなことになったかというと

 

どうやら義理父母が前回外食した時は

 

義理父が払ったらしいのね。

 

 

 

で、義理父の脳みその中では

 

次に外食する時には

 

義理母が払う番だと勝手に決定されていたらしく。

 

 

 

セコイ計算をした義理父は

 

いつもよりちょっと高いであろう場所を提案しても

 

息子が来てるからいつもと違うところに行こうといえば

 

義理母は渋らないだろうと踏んだっぽい。

 

 

 

いつもより高いところで

 

義理母に支払わせれば自分が得をするという

 

義理父の浅はかな計算だったわけです。

 

 

 

そんなこととはつゆ知らず、

 

そもそも息子も気が進まない中で

 

外食自体したくなかった義理母にしてみれば

 

「父さんがやりたいことに息子と2人で付き合ってあげる」

 

と云うつもりだったので

 

まさか全額自分が払うことを期待されているとは

 

思いもよらず。

 

 

 

「なんで私が払うことになっとんねん(怒)」

 

となったわけです。

 

 

 

これはさすがに私も義理母に同情する。

 

わけわからなすぎでしょ、何勝手に決めてんの!?って

 

そりゃなるわ。

 

 

 

義理母よりは明らかにお金を持っているのに

 

少ない貯金で自分のことをやりくりする義理母に

 

常に少しでも自分より多く払わせようとする義理父。

 

 

 

本当にもう、義理父のケチっぷりというか

 

このセコさは病気だと思うドクロ

 

 

 

バカにつける薬はないというけど

 

ケチにつける薬もない叫び