　しばらくブログを休んでいたが最近は体調が今一つと少々ネタ切れ気味だったことがある。

親友hamaさんのブログを見ていたら、節分の事が書かれていたので

思いつくことがあったので少し書いてみる。

これは井原西鶴の画像であるが彼が書いた「日本永代蔵」というものの中に

「大和にかくれなき綿商人」というものがある。

日本史の教員であった頃、授業でよくその事を話したことがある。

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川ばたの九助という貧しい農民がいて、５０歳を超えても貧しい暮らしをしていた。

ある年、たまたま、旧暦ではこんなことが起きるというのだが、

大晦日と節分が重なった年があった。

多くの家庭では年越しの方の準備で大変なので

節分の豆まき用の方は煎り豆の方に手が回らなかったと思われる。

そこで九助は夜更けにこれを一粒、拾い集めて近くの野に埋めてこの煎り豆に花が咲くこともあるかと春を待つと芽が出て、その夏には青々と枝が茂り、秋には一合ほどの実が採れた。

これを溝川の土手に埋めて毎年それを収穫していたところ、

十年を過ぎると八十八石も収穫があった。

そこでこれを元手に大きな灯篭を作らせて初瀬街道の闇を照らし旅人の便宜を図った。

豆灯篭というのはこれが起源ともいわれる。

このように何事も良いことを積み重ねれば大願が成就されるものである。

九助はこの心がけから次第に家が栄え、田畑を買い求め程なく大百姓となったのである。

農作物を栽培する時には下肥を施し（当時人糞尿は先駆的だった）、草取りや水撒きもしっかり行ったので稲は豊かに実り、木綿の花に蝶が群がり多くの収穫を得たのである。

これは全て、朝暮れ隙間なく鋤鍬が禿げるほど働いた結果である。

また九助は全てに工夫の出来る男だったのでこれまでにない発明品を作り出した。

その一つが後家倒しといわれた脱穀機の発明であった。

これは今までは米などの脱穀は扱き箸（こきはし）という割竹の間に稲や麦を挟んで二人がかりで行う重労働だったのだが、鉄の櫛のようなものを並べた千歯こきを発明したのである

これまでの扱き箸では多くのアルバイトが必要で特に後家さんといわれる未亡人の収入源になっていた。しかし、この発明品の登場により、彼女らの労働力はあまり要らなくなったので

この脱穀機は「後家倒し」と呼ばれたのである。

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今日はブログを書いている途中に近くの孫がやってきた。

２歳３か月になった男の孫だが保育園がこのマンションの隣なので嬉しい限りである。

岩手の女の子の孫ちゃんはこの２月１５日に７歳になるのだが

このご時世で会えないのが悲しい・・。

でもこうした二人の孫ちゃんのお蔭でもう少し頑張りたいと思う毎日である。

九助の話しの続きは明日以降の続きとします・・。

川ばたの九助の話し１