近代になって封建社会が崩壊した、『騎士道』は近代以降も教会に養い育てられジェントルマンの精神として今も生きているという

『騎士道』は薔薇に

廃刀令によって刀を失った武士の魂の行き場所は決められた宗教のない日本は近代日本を建設した人びとの原動力になったという

明治末期に発表した『BUSHIDO』は近代化した日本人の和魂の中心は武士道だと世界に英語で紹介された

正月には初詣しバレンタインやホワイトデーもたのしむ、雛祭や花見や端午の節句も祝いお盆には帰省して先祖の墓参りをする

ハロウィンで異国の慰霊祭をコスプレで興じ、年末にはクリスマスを祝い〆は第九を聴きながら除夜の鐘も聴く

『武士道』は桜に例えられる

神社や教会で結婚式を挙げ、住いや生活は和洋折衷でトイレだけは完全洋式化した

中華・フレンチ・イタリアンやアジアンまで、珈琲はアメリカンやウィンナー、アルコールは全世界の品種まで嗜む

毎年あらゆるイベントを難なくこなし何でも食べ何でも呑むのが現代の日本人ならではの日本人たる所以になってしまった

『騎士道』のジェントルマンにも『武士道』のサムライにもなり切れないが、あらゆる適応能力がある現代人こそが日本人らしい

良い物は何でも取り入れ日本人に合うようにカスタマイズしていく、欧米人には真似できない感覚だという

日本は無宗教というよりやおよろずの多神教崇拝、明治の著名なキリスト教宣教師も信者も武士道をきわめて高く評価していたという

新渡戸稲造は札幌バンドのプロテスタントで国際連盟でも活躍した国際派、国際社会で生き残る外交術は古代から日本人に備わっていた