わずか0.05ミリの隔たりを突き破る程穏やかに育った想いを、今日の新緑の臭いが懐かしさと不安を煽る


向かいに座る役立たずの番犬はキャンキャンと吠えたてる


1984座布団が宙を舞う正に5秒前の土俵際の会話は「努をかけて好を抱け」だった


猛烈なる突きを見舞った刹那に見上げた5尺3寸先の腑抜けた天井に役立たずの番犬をみた


愛でる様に育み慈しみ1985キャンキャンと吠える番犬にそっと差し延べた右手を噛まれた


上下して小刻みに震える右手は汗をかく


右手に宿る土俵際の歴史が
座布団が宙を舞う5尺3寸先の雨も

昨日は気にならなかった新緑の匂いが右手に纏わり付く


右手に宿る歴史は唯一ぼくも裏切らない


血管を辿る一筋の雫をそっと拭い前を向き踏み出しまた拭う


左手は36度の温もりを…

思い出せないな



岡田ポエムの逆を走るカタチで上等なる浪漫を包んでみた、タカヤ言。


ぢゃそいぎね。。。