先日、帰国するクラスメートの送別ということで、授業のあと仲間で飲みに行ってきました。この日は、リトアニア人、スウェーデン人、日本人、中国人という組み合わせ。
社会福祉制度、介護問題、税制など、様々な話題が出たのですが、やはり盛り上がるのが恋愛や結婚の話。リトアニア人クラスメートが、もう7、8年ほど一緒に暮らしている彼女がいる、という話に、中国人クラスメートが「なぜ結婚しないの?」と突っ込み、話が弾みました。
「結婚」の法的関係を重要視する中国に対し、ヨーロッパではいわゆる事実婚のパートナー関係も一般的。中国人クラスメートにしてみると、結婚は家と家との関係であり、また法的な裏付けがあることで、義務や責任が生じて、関係が担保される、という考え方。一方、ヨーロッパ人的には、法的な関係があろうとなかろうと、共に暮らすパートナー、家族であることに変わりはないし、リスクも法的関係の有無で変わらない、といったことを言っていました。
日本でも、最近は事実婚という道を選ぶカップルも出てきていますが、ごく少数派。日本では、法的関係の有無でまだまだ様々な行政手続などに差が生じてしまう現実もありますね。
ちなみに、日本で事実婚を選ぶ理由の多くが、夫婦別姓の問題に起因すると説明しますしたところ、「姓を1つに決める制度のせいで法律婚ができないなんてナンセンス!」といった反応。ちなみに、中国や韓国は歴史的に別姓(というか同じ姓になれない)。欧米は国によって違いはありますが、概ね選択制(同姓も別姓も選べる。あるいは、両方をつなげて使うパターンも)。
さらには夫婦の家事分担のあり方など、議論は大いに白熱して、それぞれの国の結婚観を知る良い機会になりました。