■映画東映まんがまつりへ行って参りました。各作品短評!
世間がアベンジャーズエンドゲームで湧く中、「東映まんがまつり」が復活となりました。
4作品のアニメ作品のオムニバス形式の上映形態が特徴の「東映まんがまつり」。
今回がどんな感じだったかざっくり紹介しておきます。
まず一本目は「えいがうちの3姉妹」。
2000年代末にTVアニメが放送されていましたが初の映画化。
実は4本中個人的に一番きつかったのが本作。
映画というスクリーンサイズにスケールとビジュアルの密度が及んでない気が。
本作を入れたのってキッズに自分たちの行動を客観視してもらおう…みたいな意図なのかなとかいろいろ考えてしまいました。
上映回のキッズですらつまらなさそうだったので今回の起用は疑問にも・・・。
二本目は「映画爆釣りバーハンター謎のバーコードトライアングル!爆釣れ!神海魚ポセイドン」。
(タイトルが長いのがキッズアニメ映画っぽい)
古くからあるバーコードを用いた玩具の現代版メディアミックス作品。
2018年末から2クールにかけて放送されていたTVアニメの劇場版でもあります。
良くも悪くも少年玩具アニメらしい単純明快な一本。
コロコロ的下ネタギャグの連続に、ボンボン派としての敵意が浮かび上がる・・ような作品でした。
短時間で上手い具合にドラマをまとめられていたのは好印象でした。
三本目は「りさいくるずー」。
ダンボールでできた猫と犬のヤマオリ、タニオリの冒険譚。
ダンボール工作を使った独特のアニメ。ストーリーこそ平凡なんだけど、登場キャラが人間に電話して色んなアイテムを工作してもらう仕掛けが楽しい作品でした。
ワクワクさんで育った身なので、自分の中の少年がウズウズしてたまんない。
好きです、こういうの。
ちなみに来場者特典はヤマオリくんのペーパークラフトがもらえました。
大人の私にもくれたのは嬉しいです。
■大トリ!おしりたんていは確かに面白かった!!
そしてラストは今回の「東映まんがまつり」の一番人気株。
「映画おしりたんていカレーなるじけん」。
最近キッズの間でおしりたんていが人気と言うのは聞いてましたが、まさか東映まんが祭りのキラータイトル的なブランドにまでなっているとはびっくりです。
で、観てきて分かりました。
おしりたんてい、めっちゃ面白いです。
初おしり探偵体験だったのですが、なるほど!と膝を打つ面白さ。
ゲームブック的な作風と並行して、作中にゴルフボールやおしりが隠れていてそれを探す「ウォーリーを探せ」的な遊びもストーリーと複数同時進行するというエンターテイメント作品。
画面を隅々までチェックしながら物語も追っていく感じが意外と新体験でこれはたしかに楽しい。
怖いよ。
きわめつけはおしりたんていの必殺技シーン。
可愛いほんわかしたビジュアルが急に劇画調になったのにはびっくり&笑わずにはいられませんでした。
人気も納得の攻め具合。
ビジュアルだけの出落ちと思ってスイマセンでした。
しかもスクリーンサイズが大きい分、ひとシーン上の情報量が多くてもちゃんと画面に収まるので映画との相性がいいのも最高ですね。
作品によっては短さに救われたような作品もありましたが、なによりもTVを持っていないので、流行っていることは耳に入っても体験することができなかった「おしりたんてい」を体験をさせてくれたことに、「東映まんがまつり」には感謝です。
「東映まんがまつり」の復活の是非に関してはいろいろ意見がありそうですが、それ以前に、一人でも多くの監督に劇場公開の体験が巡るのなら肯定したい一本でした。
夏もしくは冬、もしくは来年にまた「東映まんがまつり」は公開されるのか・・・「おしりたんてい」のおかげで以前より親身に心配になってきちゃいましたね。スクリーンとの相性抜群の作品としてまた劇場に帰ってきて欲しいです。
ねこのすずちゃんも可愛かったです。(手前)
おしりたんてい カレーなる じけん (おしりたんていファイル)
原作本かな。
おしりたんてい1 ププッとかいけつ! おしりたんていとうじょう! [DVD]
DVDも出てる。
Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con 01: Variety Kit - Switch
りさいくるずー・・・ではない。
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