「アンチポルノ」の感想。ラ・ラ・ランドならぬポ・ポ・ポルノ。 | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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もしかして邦画レビューって「シン・ゴジラ」ぶりかも。

 

 

 

アンチポルノ

を観てきました。

 

 

 

 

「日活ロマンポルノリブートプロジェクト」の一環で、『上映時間80分程度』『映画撮影期間は1週間』『10分に一度の濡れ場』『映画制作費は全作品一律』『完全オリジナル作品』『日活ロマンポルノ初監督』という条件下で作られたとのこと。(Wiki先生曰く)

本作はそのプロジェクトで、今やすっかり売れっ子監督の園子温監督が監督を務めた一作です。

 

 

 

 

 

観てきた感想をざっくり一言で言うと

 

 

 

すごい!

 

 

 

という雑な感想が漏れました。

 

 

もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

 

 

 

 

●園子温監督映画はやっぱ面白い!

 

 

本作、園子温さんらしい尖った切り口で、ポルノ映画やポルノ女優とはなんぞや!とぶつけてくる映画でした。主人公は何者で、何が現実で、なんなら何の物語なのかもまったく見えないような映画・・・ながら、しっかり映画を見せる見せる魅せる!

 

鏡の破片やナイフなどが出てくるだけで、園監督印が付いているため余計に、いつハードな描写が待ってるかもハラハラしてしまった次第です。(とはいえ今回はそんなに過激な描写はなし)

 

 

主演は元AKB、冨手麻妙さん。申し訳ないですが今回初めて存在を知りました。

 

 

前述のとおり、どれが現実なのかわからないような描き方をしているのは“まぁ分かる”のですが、その段階以上に天井が丸鋸で削られていくシーンや、突然出てくる妹(姉だっけ)が何者なのか?とか細かいディティールも意味不明すぎて逆に新鮮。こういった『ナンダコレ』部分にも映画を観ているなぁ、という充足感があります。

 

1から10までが分からない状態でありながら、夢中にさせてくる手腕に、やはり園子温監督はすごいなぁと恐れ入る次第でございました。

 

 

 

 

 

 

●エロいかエロくないか話

 

 

ポルノ映画だし、10分に一回濡れ場があるという前提なので、エロ描写部分も男としては期待せざるを得ないのですが、まあその点については映画の異常っぷりの方が気になってそれどころではない状態。

 

・・・なんて言うのは逆に失礼かもしれないですが

しっかり冨手麻妙さんはセクシーですし、まさか筒井真理子さんがあんな役をやって、しかも脱いじゃうとは・・・という衝撃はありました(フォロー)。「恋の罪」の水野美紀さんの時もそうでしたが、園子温監督って、著名な方のヌードシーンをすごい撮り方しちゃいますね。なんならエロいかエロくないかで言えば「恋の罪」の方がエロいかもしれません。水野美紀さんは特にエロくなかったけど。

 

 

筒井真理子さんの脱ぎのシーンも「バーン!」って感じでは見せません。

 

 

 

・・・逆に「アンチポルノ」に対して、そういうのを期待して行った人こそ、良い意味で面食らう作品なので逆に期待して行った方が正解なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラ・ラ・ランド」みたいなビビットな色合いの世界で送るポルノ映画、「アンチポルノ」。もうほとんど上映館がない状態ですが、おすすめな一本です。感想があいかわらず間が空いてしまってサーセンです。

 

 

 

 

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