↑こちらは映画『カストラート』




こんにちは🕊️




今回の内容は役に立つ、
ということではありませんが、
声楽や過去の音楽に対する
最近感じていることについて書きます。






クラシックに触れていると

“現代に生み出す新しい音楽”と異なり、

“過去に生み出された音楽”を
“再現する”ことに注目していて、

その方向性は
大きく異なるものであると感じます。





過去に生み出された音楽は
時代背景の影響も受けて
“求められる声”も異なりました。




その各々の時代にとっては
“現代音楽”であって

その時代に
流行した声種や音質があれば、

逆に、
日の目を見ない声種や音質がありました。




バロック時代も
教会では
女性が声を出すことは許されず
全てソプラノやアルトの声部も
ボーイソプラノやカウンターテナーが担い、
また
国によっては
去勢されたカストラートが台頭し、
オペラが栄えたり、

女性のアルトの声種は
日の目を見ないことが多かったようです。

(※カストラートについては
また機会があれば書きたいと思います。)




歌舞伎などと近しく、
過去に女性が演じる役が存在しないと
残された作品がない、乏しいこととなり、
今の現代でも男性しか扱えない作品が
物理的に存在します。



バッハのカンタータなど
教会において
過去ボーイソプラノが歌っていた
ソプラノ声部ですが、
現在は
女声のソプラノが担っています。



アルトの声部は?
男声カウンターテナーと
女声アルト(メゾ・ソプラノ)
が担っていることが多いです。



古典派の時代になると
アルトやメゾ・ソプラノのために
女性のために書かれた作品が多くあります。




声楽に触れる私たちは
今、
過去の産物の中から
自分の適するものを選んで
演奏することができるので、
幅広く可能性がありますが、

同時に、
過去の時代背景に影響されて
どうしてもそれ以上は踏み込めない、
ということもあり、
もどかしくも感じる場面があります。



自分の好きなものを歌う、
ということができる場合もあれば、
声楽を学問として捉えると
それだけでは進むことのできない領域というものがあり、
私自身、どのように扱っていくかが、
当面の課題でもあります。


ここまで考える場面が
全員の声種にあるわけではありませんが、


ソプラノを経て
アルトや低音域に触れている私は、
この大きな“壁”の存在を
記しておきたいと思います。

もしかすると、
はっきりわからない
モヤモヤを感じている方、
いらっしゃるかもしれません!











↑こちらはイタリア・ミラノのドゥオモ。

午前中に行くと清々しい空気に包まれます。








こんにちは🕊️






“少し難しいかな?と思うことも


誰かが一緒に伴走してくれれば、


進むことができる。”



私は生徒さんとのレッスンの時、

その伴走者になりたいと思っています。

(少し強引な伴走者に!)






声楽を始めることも


新しい先生に習うことも


新しい発声を学ぶことも


新たに曲を譜読みすることも


どんなことも”スタート”(始まり)





教える側は

その”スタート”の

きっかけを作る役割もあります。



私は段階的に

アプローチすることで


少し難しいことでも

ハードルを下げながら

一緒に乗り越えます。



1人だと少し躊躇することも、

2人でならできる。



不安を感じることも、

自信がなくて

勇気が出なくても、



なんだか一緒に取り組めば

できるようになる気がする

歌えるようになる気がする



まずは”気がする”ことから。



スタートがきれれば、

そのあとは

新たな世界に触れられることは

間違いありません。




こんなことができるようになるんだ、

という発見も、


始めなければ知り得ない

続けなければわからない






大人になってから

社会人になってから

40代になってから


スタートのタイミングは

様々ですが、


声楽は身体が楽器、

いつでも歌い始められます。



そして、

声という楽器は

人生半ばで成熟します。


大人になってからも

変化できる楽器。


面白いですよね。





私自身、

こんな人が近くにいてくれたらいいな、

と思う伴走者であるように

今後も努めます🎼✨






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↑こちらはフランス・ノルマンディー地方にあるリジューという地です。画像は聖テレーズ大聖堂です。リジュー駅に着くと、立派にそびえ立つ姿が圧巻です。第二の巡礼地とも言われ、空気もどこか神聖で清々しい印象です。








こんにちは🕊️






前回の投稿、

『 声種?本質を聴き分けること 』で


扱う作品が声に合っていない場合がある、

と書きましたが、



では、

自分の声に合っている作品を

歌っていくと

どのようなことがあるでしょう。




💡声楽を勉強している際に

違和感を感じている方のヒントにも

なると思います。




まず、扱う作品によっては


声にとってよい方向へ向かう場合もあれば


無理が生じる場合があります。






無理が生じる例としては、


その作品の音域が幅広く、

高音に苦手意識があるにも関わらず

声を押しながら歌い続けたり、


“その時”声が持っている音域に適さない

作品を歌っている場合、

(技術によって音域が広がったり、

身体の変化で声質や音域が

変化することがあります。)



歌いにくいのは自分に技術が足りないから、

と思って

そのまま歌いがちです。


その歌いにくいまま歌い続けると

歌いにくい箇所を歌いにくいまま

何度も繰り返し練習することになるので、

声に適さない癖がつきやすくなります。



そして、

なかなか上達する感覚が得られません。



逆に!


“その時”の声に適した作品を選びながら

歌っていくと

少しずつ段階を踏むことができ、

無理のない声・技術の成長が期待できます。



その際、

音域が広すぎたり、

音量の必要なオペラのアリアに限らず、


音域がそこまで広くない作品や

歌曲でも様々な調(高さ)の楽譜がありますので、


適した音域のものを選ぶことが重要です。






その判断は

声種のカテゴリーだけで選曲するのではなく、

“その時”の声に適した音域であること、

今どのような要素を伸ばすべきなのか、



それを総合的に見られる先生に

アドバイスをもらうことも大切ですし、



自分でも

ただこの曲が好きだから歌えるようになりたい、

というだけではなく、


様々な観点から

自分の声に合った作品を見極め

慎重に進めていくこと


長く歌い続けられて、

スムーズに上達していくコツになります。




私自身、

ソプラノの経験から

現在の声種のメゾ・ソプラノ、アルト、

扱う時代もバロック〜近現代まで

扱う言語も多岐にわたるため、


レッスンでは

自分自身の様々な知識や経験をもとに


その方の声にとって

よい道順、手順をその都度考えながら、


オペラと歌曲と

必要に応じて

その方のレパートリーにもなり得る作品を


生徒さんとも相談しながら選び、

日々一緒に切磋琢磨しています。





”その時”の声に適した作品を選んだら、

次は❗️

その作品を

自分の声にとって”最良の発声”で歌うこと!



世の中の歌が好きな方たちが

ご自分に適した作品に出会い、

歌い伸びていけますように🪽









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