神秘的なひと言「すっごく楽しかったね」
記憶には、結構簡単にすり替えられるということを確かめた実験があります。
被験者に、同じ交通事故を撮影した動画を見せた後で・・・
A「ぶつかったときの、車のスピードはどのくらいだったと思いますか」
B「激突したときの、車のスピードはどのくらいだったと思いますか」
こんな風に違った聞き方をしたところ、Bの激突したと強調した表現で聞いたほうがスピードが過度に出ていたと予想する人が多かったのです。
激突したという盛った表現で事故を大きく誇張すると、その言葉を意識しすぎて記憶が変容してしまうのです。
そういうことが、異性との何気ないトークの中でも起きます
たとえば、合コンの帰り、偶然気になる相手と帰る方向が一緒になったとき、「今日は楽しかったね~」と言うのと、「今日はすっごく楽しかったね~」と言うのでは爆発的に結果が違います。
すっごくと強調して言ったほうが「楽しかった」という異性の記憶をもっと増幅させることができるからです。
また、「すっごく楽しかったね」という言葉を異性に投げてみると、たとえ社交辞令でも異性はきっと「うん、そうだね」と返してくれます。
実は・・・
この(返事を)返してもらうというのがすごく大切なことです
なぜかというと、「俺、私は、楽しかったと口に出した」という認知が異性の心の中に刻まれるので、「本当に楽しかったんだ」と心の奥底から思うようになるんです。
私たちは、「行動したことや言ったこと」と「思っていること」が一致することを望む生き物です。
それを「一貫性の心理」、または「認知的斉合性」といわれています。
ですから、異性に好意的な記憶をインプットさせることができればこっちのものです。
異性は、あなたとその楽しかった記憶を結びつけ、「また、会いたいな」「会って楽しいことをいっぱいして過ごしたい」と思うように必ずなってきます。
その段取りさえちゃんとしておけば、デートに誘うハードルはかなり低くなりますよ。
言葉一つ一つに気お配りながら一緒に頑張りましょうね