心理セラピーの現場:【気の弱い人が放っておけない】悩み | ねぎらいの書

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ねぎらいの言葉を贈ります。
あなたの心の折りたたみの傘に。なりたいのです。

先日。

ある講座の懇親会で。

いつの間にやら悩みごと相談みたいになって。

前に座っていた方からこんな相談をされました。

(仮に桂子さんとします。ご本人の許可を頂いた上、少々内容を変えて書いています)


「一緒に別の講座で学んでいる人(同性)がどうしても気になってしまう」

とのこと。

別の勉強会で知り合った彼女。いつもひとりぼっちでいる感じがしてものすごく寂しそう。

出来る限り話しかけてあげるようにしてるんだけれど、私が離れたときや、別のワークなどでそばにいれないときは、どうしてもひとりで浮いてるような感じがしてしょうがない。

それと同時に、彼女の周囲にいるひとに対して

「どうして彼女をひとりにしておくの?」
「かわいそうじゃない。どうして声を掛けてあげないの?」

という怒りが湧いてしまうんです。

…彼女もねぎらい講座に来てもらった方がいいでしょうか?」


というご相談でした。

その彼女がねぎらいに来た方がいいかはわかりません。(^^)
(本人が決めることですので)

ただ、少し気になったのは。

なぜこのご相談者(桂子さん)はそこまでして彼女に注目してしまうのか、ということでした。


それで。

こんな質問を投げかけてみました。

「桂子さんってひょっとしたら、子供のときひとりぼっちだったり、もっと言うと、イジメやシカト的な扱いを受けたことってなかった?」

いきなりこんなことを聞かれてとても驚いた顔を一瞬されましたが、すぐに過去を思い出したような表情で

「…はい。確かに小学校の頃、何度かそういう経験をしました」

「そうだったんだね。つらい思いをしたんだね。。。
 …。ひょっとしたら、だけど。。。

 そのときの自分の姿を、その彼女に重ねて見てたりしない?」

「え…!」

とても驚いた様子で一瞬固まりながらも、じっと私の顔を見て。。。

「そ、そうです。
 私。あのコのこと。昔の自分に重ねてたんですね」

じわっと目に涙を浮かべながらそんな風に言われました。

「それと。。。ね。
 もうひとつあるんだけど。。。」

「はい。なんでしょう。教えてください!」


「桂子さん自身が。あのときの自分を許してないんだ。
 あんな風にイジメられて言い返せなかった自分。弱かった自分。なさけなかった自分を。
 心の奥で今でも責め続けてるんじゃないかな」

「!!」


そのときの自分に会ってもらおうと思って、テーブルの上を探してみたんですが、見つかったのは。。。コショウの瓶。(^^)
(懇親会場だったので…(^_^;)本来は椅子とかを使います)

「この瓶をあのときの自分だと思って。…自分だと感じられる?」

「…はい。」

「どんな目をしてあなたを見てる?」

「さみしかったって。。。つらかったって(涙)」

「そうなんだね、、、こういう風に言ってあげられるかな。
『今までひとりにしてごめんね』って」


桂子さんはコショウの瓶を何度も撫でながら。
涙ながらに「ごめんね…ごめんね…」と繰り返しておられました。

「今はコショウの瓶だけれど、家に帰ったら自分の分身になるようなものを見つけて、そのときの自分をねぎらってあげるようにしてくださいね」

とお伝えしました。


その後、少しずつ昔の自分との和解が進んでるようです。

そんな寂しかったころの自分を許すことができたらきっと。
同じ勉強会で出会った彼女のことも気にならなくなるでしょう。

そして。笑顔で。

「ねぎらい。いいよ~」と言ってくれるでしょう←こらこら。


自分の過去を許せずにずっと責め続けるひとは少なくありません。
自分を癒やし、ねぎらう必要があるのにそのまま放置して。
そして別の対象の世話を焼くことで少しだけ落ち着くようなことを繰り返す方もおられます。

もしよかったら。
あなた自身の心の中で。

ずっとあなたからの救いを求めて。
うずくまって小さくなっている存在がいないかどうかを。
自分自身に。尋ねてみてあげてくださいね。



セラピー




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