「え、血無理なの!?」
採血実習でフラつきそうになっている僕に対し、半笑いで看護師はそう言った。
「そうなんですよ…ちょっと苦手で…」と僕が言うと
「え〜〜!?そんなに身体がおっきいのに!?!?」と看護師は小馬鹿にしながら言った。
周りもネズミを恐れる象を見るように、僕を見てきた。
ーーー
これは、僕が大学の病院実習の時に起きたことである。
「そんなに身体が大きいのに。」この一言は、僕の胸を、心臓をきつく締めてきた。
身体が大きいだけなのに、どうしてこんな風な笑われ方をしなければいけないのであろうか。
身体が大きい人は、血が無理であったらダメなのであろうか。
ひたすら自分を責め、自分が嫌いになった。