丸の内Oazoの5Fにある蕎麦店「総本家 小松庵 」は比較的高級な蕎麦店。席の間もゆったりしているので、落ち着いて食事をとることができる。店内はもちろん禁煙であり、赤坂の某老舗蕎麦店のようにせっかくの繊細な蕎麦がタバコの煙で台無しにされることはない。こんな当たり前のことであるが、未だに喫煙可能(ランチタイムでさえ!)な蕎麦店があるので、禁煙の蕎麦店であることは積極的に評価したい。

この手の店はあまりランチ用のメニューを用意することはないが、この店は種類は少ないものの、ランチセットが用意されていた。そこで比較的ベーシックな「蕎麦と天丼のランチ(1,550円)」を注文。基本の蕎麦は二八であるが、+230円で生粉十割の蕎麦に替えることもできる。

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天丼も蕎麦も決して大盛りではないものの、トータルではそれなりに満足できる量だ。蕎麦は香りがすごく自己主張しているタイプではないが、コシもしっかりしており、美味しかった。ある一定以上のレベルに到達すると、蕎麦は趣向品なので、好き嫌いは各人それぞれであるだろうが、個人的には新丸ビルや丸ビルの競合店よりもよほど好ましく思えた。

サービスも洗練されていて、客層も落ち着いているので、やや高めの勘定書さえ気にしなければ、お薦めのランチがいただける。もっともこの店の真価は肴をつまみながら、酒を楽しみ、最後に蕎麦で締めるという蕎麦店の醍醐味にあるようだが。

総本家 小松庵
東京都千代田区丸の内1-6-4 5F
03-3215-5181