新丸ビルの6階は、世界のレストラン街との位置づけであるが、日本では珍しいオーストラリア料理「Salt」に付属するWorld Wineから名づけられたワインバーがW.W である。
経営母体は、モルガンスタンレー出身で台湾生まれの高橋氏が率いる「ポートジャパン」である。彼は日本に最初に本格的ポルトガル料理を持ち込んだビジネスマンといわれ、その手腕の評価は高いようだが、少なくとも新丸ビルのW.Wのランチは、(私にはまったく)いただけなかった。
12時をだいぶ過ぎた時間だったが、新丸ビルの5階はそれなりに賑わっており、雑踏をさけて6階へ向かった。そこで本日のパスタメニューがイカ墨のリングイネとなっており、込んでいなかったのでW.Wに入店。長いカウンター席だったが、客はなんと2人が2席あけて座っているだけだった。そして、空席はたくさんあるのに、なぜかその客と客の間の席に案内された。ところが、その隣の客はかなりのスモーカーだった。その隣の方にはやや失礼だったかもしれないが、あまりの煙さに窓際の別のカウンター席に移動させてもらった。三菱地所のレストラン案内に、この店は「ランチタイムは禁煙」と記してあったので、スモーカーを確認するのを油断していたのがいけなかった。
事前に同僚から、この店のサンドイッチの量が極端に少ないことは聞いていたのだが、パスタも同様だった。神泉のアルキメーデの前菜代わりのパスタより少ない。パスタもアルデンテが感じられず、またソース自体は悪くないものの、大量にかけられたケッパーで、酸味のみが強調される味付けで、美味しさはほとんど感じられず。1,200円とそれなりの値段なのに、少量のパスタとパン(オリーブオイル付きでお替り可)のみ。
美味しくもなく、量も少ない、おまけに喫煙可能なので(だから女性客がほとんどおらず、ガラガラなのだろう)、個人的にはランチ目的の再訪はありえないと思ったが(ワインバーとしての利用は何とも言えないけど)、なんとこの店はファンド の対象となっている。さすが、経営者がモルガンスタンレー出身であるだけはある。果たして、このような店に投資を行う勇気がある投資家がどれだけいるのか興味があるところだ。
W.W
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング6F
03-5288-7829