札幌で有名な寿司店「たる善 」が道外初出店に選んだのが新丸ビル。

ランチでは海鮮どんぶりや握りセット(渚)など2,000円以下のメニューも存在するが、ランチタイムの「お決まり」は9貫、11貫、13貫の3種類でそれぞれ2,650円、3,650円、5,250円の価格となる(すべてお椀つき)。ちなみに9貫の「暁」はランチのみだが、11貫の「空」はディナーでもオーダーできるようだ。どんぶり以外はそれなりの価格となるせいか、お向かいの船橋屋が11時過ぎから行列となるのに対して、こちらのお店は11時半ころに訪問したら、その日の最初のお客だった。開店当初は、行列が結構できていたようだったが。

今回は寿司好きの米国人と同行したので、9貫では彼の胃袋を満たせないと判断。11貫の握りをオーダー。

11貫の中身は
いか、ホタテ、トロ、甘エビ、タイ、カンパチ(だったと思う)、マグロ、サーモン、ウニ、いくら、カニ、となっており、大きなお皿でいっぺんに供されてきた。

北海道代表というだけあって、細やかに手をかけた江戸前の鮨というよりは、ネタの新鮮さをウリにした「海鮮系」といった感じである。コハダなどがなく、カニがタネになっていることから、なんとなく江戸前的な雰囲気は薄れるが、外人にとっては新鮮でわかりやすい寿司だろう。

シャリは、しっかりと大振りの大きさで、口の中ではらっとほぐれる空気の含みはあまり感じられない。

あまり混んでおらず、タネもそこそこ新鮮なので、リーズナブルな価格のどんぶり(この季節は、いくらとカニがメインのようだ)ならば、バリュ-があるかもしれない。そのうちまたチェックしてみないと。

たる膳
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
03-5218-7007