新丸ビルのランチのピークは、ちょっと早いのだけれども(金融機関がメインのテナントのせいか?)、逆に12時30分を過ぎると、ボチボチ空きだすレストランも多い。その中でも、とくにガラガラのレストランを発見したので、興味本位で入店してみた。なんと36席ある店の中に、先客は1組2人のみ。自分を入れてようやく3人だ(ちなみに私の後は、だれも入店してこなかった)・・・

この萬鳥 は元々は浅草でブレス鶏やバルバリー鴨などフランスで有名な鶏肉を中心に扱う焼き鳥屋さんであり、ワインなど洋酒が充実しているのがウリである。新丸の内ビルにある支店では焼き鳥屋さんにしてはポップというか洋風の飾り付けで、厨房と接客係とあわせると客の3倍くらいいるスタッフも焼き鳥屋さんとは思えないような今風のコスチュームだ。

新丸の内店では、10月からお得なランチメニューに刷新したようだ。集客に難があったことは想像に難くないが、その低価格路線の昼食メニューは3種あり、1,200円の三色丼、950円のチキンカレー、1,350円のポークソテー(週替わり?)となっていた。三色丼は30食限定と記してあったが、売り切れていることを心配する必要がなさそうだったので、これをオーダー。

三色丼の中身は、ご飯の上に鳥そぼろ、照り焼き、炒り卵。これら3つの具材がきれいに盛られてきた。照り焼きのチキンはやや硬かったものの、炒り卵もそぼろも味自体は悪くない。しかし、1,200円ものバリューがあるか、と考えるとかなり疑問だろう。どんなにおいしくても、これらの具材ではタカがしれているから。他店はかなり賑わっているものの、この店がスカスカに空いていたのは、この辺の「お得感」に乏しいからだろう。周囲にはCPが悪くても、ブランド力でがっちりと集客しているレストランが多いが、萬鳥には残念ながらそこのまでのブランド力はなかったようだ。


萬鳥 MARUNOUCHI
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
03-5224-8025