銀座に本店がある勘八
の丸の内店。三菱UFJ信託銀行本店ビルの地下1階に位置するが、だれでも利用できるリーズナブルな寿司店である。ランチメニューは握りが4種類とちらしが1種類。握りは蘭(900円)、彩(1,200円)、舞(1,500円)、凛(1,800円)、1.5人前はそれぞれ5割増(4貫増)となる。さらにサイドメニューはサラダ、茶碗蒸し、アイスクリームが各150円で追加できる。
11:35でもかなり店内は混んでいて、空席はカウンターに2席のみ。ほぼギリギリで滑り込んだ。アナゴが含まれるもっとも安価な彩とサラダを注文。ほどなくお茶とサラダが運ばれてきた。サラダはレタスの上にサーモン、イクラ、イカなどがフレークとともにトッピングされていて、いかにも寿司屋のサラダだった。これが150円ならば文句なし。
カウンターの中では4人の若い板さんが熱心に寿司を握っている。ぱっと目にも力強くかなり大目の舎利をぎゅっと握っているのがわかる。どうやら彼らは分業制のようで、目の前の一番若い職人さんはイカとマグロを中心に担当していたようだった。カウンターなので、2~3貫ずつ目の前に分業で握られた寿司が次々に供される。この日は出てきた順に、
赤身、鯛、トロ
いくら、玉子、甘エビ
マグロ、アナゴ
イカ、サーモン、ホタテ
であった。酢飯にとくに特徴はないが、おにぎりのようにぎゅっと握られた寿司は、口の中ではらりとほどける、というわけには全くいかないが、板前さんの若さ(と値段)を考えれば仕方のないところか。タネは値段に相応で、高級店と比べるようなことをせずに、割り切って食べる分には問題なし。ただし、お昼前には行列となる。
寿し屋の勘八 旬 ~丸の内~
東京都千代田区丸の内1-4-5 三菱UFJ信託銀行本店ビルB1
03-3213-0996