Tokiaビルにある人気のブラッスリーで、丸の内店は渋谷に続いて2号店である。この店は、なんといっても「レトロドール」というバゲットが有名。このパンのために特別に精製された小麦粉を独占的に輸入し、フランスの伝統的な製法で焼き上げられているという。

店内は赤を基調とした日本離れした雰囲気で、場所柄、外人のお客さんも多く、パリのエスプリがたっぷり、といったところか。

VIRON












黒板に手書きされたこの日のデジュネのメニューは、豚のグリエ、鹿肉の赤ワイン煮込みなど4種類で、各1,260円。サラダやスープ、デセールや食後の飲み物、さらにはバターなどはすべて別料金で、オーダーが必要であるが、自慢のバゲットだけは次から次へとサーブされる。



まず前菜として頼んだのは、豚の血のソーセージ「ブーダンノワール」のサラダ(840円)。ブーダンノワールはクミンなどのハーブがスパイシーな味を醸し出していて美味しかった。




メインには鹿肉の赤ワイン煮込み。





とても柔らかく煮込んであり、フォークを入れるとほろほろっと簡単にほぐれる。煮込みに使った赤ワインはかなりフレッシュだったと思われ、アルコール感と酸味がかなり残っていた。ここは好みが分かれるところだろうが、自分の好みとは少し違った。しかし、美味しいバゲットがそれを補ってあまりあり、ランチから美味しいものを堪能する気分に浸れる。

メインだけだとサラダもコーヒーもつかないので、割高に思えるかもしれないが、フランスのブラッセリーらしいしっかりした料理と、好きなだけ食べられるレトロドールを勘案すれば、決して高くはないだろう。

ただし、店内に男性のみのグループは皆無。オヤジが女性抜きで訪問するにはちょっと勇気がいるかもしれない。

VIRON(ヴィロン)
千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 1F
03-5220-7289

写真提供:ゆり姫♪