国立競技場の佐藤千恵子先生の長距離講座も3回目の参加となった。段々、要領がつかめてきたのと、ナシオナル・スタジアムで練習するという高揚感に慣れたためか、だいぶ落ち着いて練習ができるようになった。本日のメニューは200mのダッシュと200mのジョグの組み合わせを14本。初回のメニューと同一だが、最初にムリに飛ばすこともなく、比較的楽に淡々とトラックの周回を重ねることができた。200mのペースも最初から38秒とほぼ一定で、最後になるにつれて35~36秒とビルドアップ(?)すら可能となった。

単にホノルルマラソン完走目的ではこのようなスピード練習は不要かもしれない。それでは、いったい何を目標として練習を行っているのだろうか、と疑問が頭をよぎることもある。

たぶん、風を切って走る気持ちよさに、スキーやドライブのスピード感とは別の快感があることを見つけたのだろう。スキーも自動車もスピードはコントロールによって制御となる対象で、自制心が欠如すれば制御できないレベルまで到達する(最悪の場合はクラッシュする)。コントロールしつつ、最大の速度を出すことがテクニックとなるのだ。しかし、ランニングではスピードの原動力は完全に人間のマンパワーであり、もちろんそのためのテクニックは必要であるが、より高いスピードを出すには自らの肉体を極限まで酷使する必要がある。ぎりぎりまで頑張って手を振り、足を回転させてスピードを出せる満足感と達成感は、絶対的なスピードのレベルが異なるスキーや自動車にも勝るとも劣らないものがある。


当初はホノルルマラソンを完走したら、ランニングには見切りをつける予定だったが、予想外にランニング・ライフを延長しそうである。少なくとも第1回大東京マラソンまでは・・・。