固定電話が不調だった原因は、やはりTA/DSUだった。会社に放置されていたTAを借りてきて、接続したら電話は元に戻った。これを機に、ISDNを解約してアナログに戻すことにした。
アナログの主なデメリットは、2回線を同時に使えないことくらいで、大きな不便ではない。逆にコストは毎月約1,000円も安くなる。TU-KAからauに換えて、パケット代が急増した分を補うことはできないが(まんまとKDDIの目論見にはまった)、年間で1万円以上も節約できるのだから良いだろう。
約8年前にISDNを導入したときは、静かに(それまではモデムの接続音がビー、ギャーと鳴っていた)、当時としては高速の64Kbpsでインターネットに接続できたので感動していたが、ブロードバンドが一般的になった現在ではインターネット接続の用途でISDNを用いる必要はまったくなくなり、2回線のボイスも必要なければ、ISDNの利用価値はほとんどない。
技術の進歩は早いが、これにより再び電話回線が従来のアナログに戻るというのまた奇妙なものである。