自民党が圧勝した日、僕の就職が決まった。
当選して喜ぶ人、落選して落ち込む人が大勢いる中、僕はそのどちらでもなかった。
小泉首相が何か言っている、岡田代表は無言だ、ホリエモンが嬉しいのかな悲しいのかわからないどうでもいい表情をしている中、僕はこの無限に続くとも思われた何もないただ時間だけのある生活が終わるんだなぁとぼんやりと届いた内定通知を眺めていた。
僕はこの半年間、ただぼんやりと暮らしていた。
俗に言うニートというやつだろうか。
4年制の割りと名前の知られている大学を卒業したものの定職にもつかずバイトもせずぼんやりと暮らしていた。
時間だけは無限にあるけれどもちろん外で遊ぶ金なんてないから家に引き篭っていた。
ひがなオンラインゲームをしたり、昼間のどうでもいいようなテレビの再放送を見たりしていた。
テレビをみると良くニートに関する番組をやっていてそれを見るたびに自分は一応就職活動をしているしニートじゃないのかな?とか番組の評論化気取りの誰かがいった開き篭りという言葉を聞いてボクはネットでチャットとか良くしてるから引き篭もりじゃないのかな?などとくだらないことを思ったりしていた。
就職活動をしてるていったって1~2ヶ月に1回面接に行く程度、家でゲームばっかりしている、たまに出かけたと思えば都内で買い物、こんなのどう考えたってただのニートじゃないか。
自民党が圧勝した日、世の中の人が日本が変わるんじゃないかと思った日、いろいろな人の明と暗があった日、タバコを吸いながら内定通知書を眺めながら僕も少しだけ変わっていくんじゃないかなとぼんやりと思っていた。