毎日新聞の2面には、毎日「万能川柳」という、読者からの投稿川柳が載るのだけれど、これが面白くて、いつも楽しみにしてしまう。先日、11日は特に「いいなあ」と思うものがいくつもあった。作者の方々にはちょっと無断で恐縮だが、ここに書いて残しておきたい。
○ 携帯に 友から届く 遠花火 (奈良 朱雀門)
○ おつかいの おつりの中に 木の実あり (足利 山田雅巳)
○ 老いたねと 犬が見上げる 散歩道 (久喜 高橋 春雄)

僕の好みから、ちょっとおとなしいものばかりになってしまったけれど、他にも面白おかしいもの、政治を皮肉ったものなど、よくもまあと感心するほど、みなアイディア豊富だ。

考えてみると、国民がある詩の形式にこれほど親しみ、思い立ちさえすればその創作にいつでも参加できるなんていう国は、日本くらいなものではないか。これは、素晴らしい伝統だと思う。