「それが生きがいやからね」



彼女はそう言うと、少し微笑んだように見えた。






そのクライアントさんは、ご自身の教室を持ち



自らも現役で踊られるバレリーナだ。



この日は施術前のストレッチ中に、僕にこう話し始めた。




「私ね、考えてんけどね、体幹をしっかり作って、上半身をこう、グワッ!とさせたいのよ」



え「…えーっとあせるすんません…グワッ!とですか??」



にひひそう。なんかもっとこう、グワーッと(笑)」



(表現変わってませんやんパーDASH!)



そう心ん中でツッコみながらにひひ、僕と彼女は目指すべき目標のイメージを擦り合わせる。



リハビリテーションも同じだが、コンディショニングの場合も、プランを進めるにあたってこのお互いの意識共有の確認が重要と考えている。



僕はこのグワーッ!を、「パフォーマンス中の、胸郭を引き下げつつコアマッスルを利かせた上で、肩甲帯をあるべきポジションに安定させ、胸部・背部をダイナミックに見せる」



ことと解釈し、プランを頭の中で立てた。



ところで、大阪で人に道を訊ねると、



「この道ガーっと行ってな、パチンコ屋左にあるから、そこ右カンっと曲がってまたガーー行ってドンツキをまた右にブワーっと行ったらボーン!とビル立ってるから…」



てな具合である。



他の種のダンサーの方もそうだが、芸術の世界でご活躍される方は、こんな関西人的な「感じ」で注文されることが多い(笑)



「それと一緒にすな!」と怒られそうだがにひひ



それとも実際、関西人やからやろうか?ニコニコ



いや、やはり



芸術は、爆発だビックリマーク



さて、彼女が言うには、こちらに通い始めるようになった数年前よりも格段に踊りの質は上がっているという。その言葉が僕らにとっては嬉しい。



逆に言うと数年前がかなり悪い状態だった、ともいえる。



「歳を重ねている事は感じている。でも踊りは確実に変わってきてる、進化してるねん」という。



いつも彼女はさらにこうつづける。



「もっと踊り続けたいし、もっとうまくなりたいビックリマーク



セラピストは、患者さんやクライアントさんに元気やパワーを与えたい職業だが、逆にそれをもらうこともあるのだ。



しかし今日の彼女は、少し弱気の顔をのぞかせていた。



「自分の踊ってる姿を後で見たら、まだまだ甘い…もっと体幹も反らせるはずやし上半身が決まってない、出来てないねーん…」



え「いけますよ!その グワッアップ 求めて、踊りつづけていきましょうよグー



その言葉にうなづき、発してくれた言葉





「それが生きがいやからね」





その言葉の後には



「頼むわね、力かしてね!」が僕には聞こえた。



その生きがいのお手伝いをさせてもらってる幸せ。



クライアントの皆さんの人生に触れさせてもらっていることへの幸せを、いつも感じている。



生きがいを持ち続けてもらう為に、今日もしっかりやろうっとぅビックリマークグー
(桂小枝で読んでね)




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