あれから数回
連続して電話で喋った。

抗がん剤の副作用で手足の痺れがあり
坂の上の自宅に向かう階段を登っていたら
コケタたらしい。
それを見ていたご近所のおばあちゃま

「あら!大変!」と
娘さんを急いでデパートに走らせ
立派な杖を買ってきてくれたそうな。

そんなわけで
部屋の中も掃除は殆どできず
凄い事になっているそうな

「ネクちゃん、家に来て手伝ってよ」


・・・やっぱ、そう来るよな

しかし
私には覚悟がない。
そのように彼に携わっていたら
きっと最期まで面倒みてしまう・・・と
わかっているから。

「私ね付き合っていた人が癌で亡くなったの
・・・だから無理だよ」

はっきり意思表示してみた。


それから暫くは何の連絡もなし。
もう7月に入っているのに

・・・どうしているのか?


最悪・・・・もうこの世にいない??

「ステージ4 余命6カ月・・って恰好良くない?」って
笑いながら話してた彼は今どうしているんだろうか

もう関わらないと思っていたのに
自ら電話しちゃった





あちゃー!また  やったった・・・
「どうされましたかぁ~?」
毎週 痛みを抑えるため
ペインクリニックに通ってブロック注射とトリガーポイント注射を
打って来るのだけれど
麻酔を直接喉にぶちこまれるわけで
そりゃ~施術後はふらつくわ
トイレに行くのが恐怖ゲラゲラ



枝豆や


さくらんぼの美味しい季節


キリンさんのパウンドケーキに


カラフルチャーハン


このお花の真ん中の白いもっこりした花は

なんと!
人参ですよ~
料理で捨てる部分をプランターに放置してたら
こんな素敵なお花が咲きましたラブラブ
よく連れて行ってくれた
日ノ出町の初芳鮨



木株のような大きな器に
ドーーーーーーン!と刺身の盛り合わせ


うなぎもドーン!

忘れられないのが
あら汁

いつ行ってもお替りしたいほど旨かった
※でも食べるものが沢山あって汁でお腹いっぱいにできず・・・
今は閉店しちゃったらしい

何不自由なく生きてきた彼氏だが
運命の悪戯か

ある出来事があって
転落してしまった。

風の便りに私もその事は知ってた。

噛み合わない歯車のように
次々と彼は運命に翻弄されていったようだ。

あれから彼から連絡はなく
私も日々の生活の中で
彼と会ったことを忘れかけていた。


今年の5月
電話が鳴った。

彼からだ

しかし
私は10年前に愛する人を癌で失っていたので
怖くて出られない

今頃、何の用だろう
具合が悪くなっていたら
どうやって会話していいのか分からない

それは数日続いた。

4日目
自分が後悔しない為に
電話に出た。

「もしもし」


「ネクちゃん、助けて」

「・・・・・・・」
どうしよう。助けて・・って
頭が混乱したが

「助けて!って どうやって助けるんだよ~」
おちゃらけた返事をしたのだ

「・・・あはは!そうだよな助けてって言われてもなー」
彼も笑ってた。

しばらく近況や他愛もない事を喋った。
1時間程 喋って
「ありがとな、おまえと話したら凄く楽になったよ」



いつもの美容院でアッシュベースでハイライトはシルバーでお願い!

「ちょっと個性的な感じになっちゃいますよ」って美容師さん




あちゃーー!
個性的って「派手」って事だったのねんゲラゲラ




待望のプラットフォーム

ツイッターやフェイスブックのように言論弾圧されない自由な世界
去年の暑い頃
ピンポンが鳴り
ドアを開けたら

30年以上前に付き合ってた彼氏

ヨコハマっ子で
フクゾーの真っ白なポロに
ラルフローレンのチノパン・kedsのスニーカー

相変わらずお洒落な奴

横浜でも大きな商店の3男坊で
フェアレディ・ソアラ・セルシオ(全部古っ)に乗り
私が付き合った中で1番お坊ちゃまで
旅行にもたくさん連れて行ってくれ
いい想い出しかない
※そりゃそうだべゲラゲラ
サーフィンも彼が教えてくれた。

しかし数十年ぶりの再会に戸惑った


「ネクちゃん元気そうだなー・おまえに会えて良かったよ」

「うん、どうしてた?」

「おまえの電話(家電)何度かけても出ないし
昔の記憶を辿ってここまで来た」


「うん・・・家電には一切出ない事にしてる。
ろくな電話ないしね」


「そうだったんだ」

「実は俺」

「・・・・うん」

「珍しく横浜市の検診を受けたら
もう末期がん・・・」

「え!」

「余命宣告も受けてる」

「・・・・・」

「でも元気そうじゃん」

「もう抗がん剤治療しているんだけれど
今の所食欲もあるし痛みもないし
実感が沸かないんだよ」


「もうおまえに会えないと思ってたから
今日は良かったよ」


おまえ・おまえって昔の呼び方で言うなしニヤニヤ