好きな人に振られてもまだずっと好き、という気持ちがわからない、と娘に言われた。
彼女いわく、好きという気持ちが長くは続かないというのだ。
なるほど。
でも娘には、ずっと好きな歌い手さんがいる。
そういうのと同じなんじゃないかな。
好きという気持ちには、実は種類なんてなくて。
たとえば、クラスメイトやアイドルや女優さんや部活の先輩や同性にも異性にも職場の人にも通りすがりに少し話した店員さんにも、あ、この人好きだなという気持ちが生まれることがあると思うの。
それは第一段階の好き。
付き合うとか結婚するとか友だちになるとか仕事上で重要なパートナーになるとか、関係が発展したとき、その好き、はカタチを変えるのだと思う。
好きという気持ちが長く続くのは、たぶん常に顔を合わせるとかLINEを送り合うとか何かしらのコンタクトをとっているからだと思う。
逆に好きという気持ちが変化するのは、嫌いになるなにかがあったり、他のことが忙しくなったり、もっと夢中になれるものが見つかったりしたときなのかな。
娘は、付き合うとかそういう関係ではないけど、じぶんの好きな人がコロコロ変わるのはおかしいのかなと思っている様子。
でもまだ中学生。
第一段階の好き、はたくさんあっていいと思う。
付き合ってるのにいつも1ヶ月も続かないのは、たしかにちょっと心配だけど、この第一段階の好きはきっと心の栄養になると思う。
好きという気持ちを持つことを恐れずに、そして大切にしていってほしい。