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Bパターンを宝塚大劇場で観劇しました。3月21日のソワレです。8列目ほぼセンター良席。ひとつまえがSS席。SSもS空席がちらほら…
直前も縦に2列空席で、おかげで視界を遮るものがなくみやすかった。
(ニコニコ貸切公演に当選してしまい、チケット代は無料。飛行機もマイルで。実質はホテル代とおみやげ食事代のみ。)
全体を通すと…1幕楽しい楽しい、1幕が終わらないでほしい…。
2幕の悲しさの落胆はほんとにひどいです。フィナーレがないと立ち直れません。
3月7日のB日程配信を観劇済みの私は、今回のテーマは、愛月ひかるさんの死を追う。極美慎さんのパリスを隅から隅まで見届ける。モンタギューのダンサーチェック。
テーマ別にいきます。
■愛月ひかるさんの死
愛ちゃんの死をひたすら追う、やりたかったことがついに叶う。(振り返ると、おかげであまりロミオとジュリエットをみられてないという結果に。)
死は居ないと確認したら、できる限り中央のロミオとジュリエットやマーキューシオ、ベンヴォーリオをみる!の繰り返し…目を酷使しました。
気を緩めると突然舞台上に死が居るんです。
マーキューシオが刺され死ぬとき、死はニイっと笑って魂を食べるかのように口に持ってきていた。食べてるんですね。(ここではじめて気がつく)
ティボルトがロミオに刺されたときもなにか嬉しそうに食べている死。
ロミオがジュリエットの死をベンヴォーリオから知らされた後なんて、愛ちゃん死は心の中で小躍りしてませんでしたか?表情はあるようでないのに、小躍りしてるかのような表情にみえました。(どっち?)
ロミオが絶命するところ、ほとんどみてませんでした。愛ちゃんの死の動きばかりみてました。
ジュリエットが絶命するところなんて、まったくみてません。愛ちゃんが上手に居るのでまったくジュリエットをみられず。でも、どのタイミングで絶命しているのかが、死の動きですべて理解できるのです。
フィナーレでは、死メイクの愛ちゃんが男役群舞でかっこよかった!死の青白いメイクなのになぜかっこいいの!
階段に座ってたときはもう、ここは天国かと。
■極美慎さんのパリス
極美さんのパリス。気取り屋の間抜け?なんてだれが言ったんですか。
私がジュリエットであるならば、パリスと結婚します。気取り屋にはみえますが、動きがやわらかくて優しそうで三高じゃないですか。
舞踏会でもジュリエットにあんな嫌がられ方をしたらキレてもおかしくないのに、まったくキレることもなく優しい。
ティボルトが亡くなったあとも、白い服なのはチョットおかしいけど喪に服してる様子は見られるし。
ジュリエットは若すぎて恋に恋してるだけなのね!と思えるパリスでした。
(一方配信でみただけですが、A日程の綺城ひか理さんパリスはほんとに間抜けっぽくみえて結婚したくなかった笑。褒めてます。)
■ダンサーたち
ヴェローナでモンタギューとキャピュレットが集合し踊るところは目玉が20個くらい欲しかった。
とにかく人数で圧倒してぐいぐい押されるようなダンス・ダンス。これ、日程分けずに全員参加してたらもっと圧の強いダンスと歌がみられたの?ヴェローナの街で若者が集まる場面は、歌もダンスも見どころあり過ぎて全部みられない、見落としている箇所があるのが悔しい(なにを見落としたのかも気がつけない)
場面転換も早い。
湊璃飛さん(あとからTwitterで教えていただいた)が、スタイルもお顔立ちもダンスも髪型も素敵で素敵で惚れました。今後注目します。
■その他
ベンヴォーリオの綺城ひか理さん、反則級にかっこよく歌も胸を打たれる。
どうやって伝えよう、はつらすぎる。
綺城ひか理さんベンヴォーリオの包容力は、ロミオとマーキューシオの兄ですか?と思わせるものだった。
しかし、神父さまもなぜにベンヴォーリオに託さずに郵便屋さんに手紙を遣わせた…
ベンヴォーリオを手紙を託していた未来バージョン、もしもシリーズをずっと考えてます。
天華えまさんのマーキューシオはネチネチ感がティボルトをむかつかせてるのが強く伝わった。私もちょっとむかついてしまうマーキューシオだった。
ティボルトがほんとはロミオを刺すはずが、マーキューシオを刺したくなった気持ちがわかる。
歌で涙した場面は、神父さまと乳母のデュエット。ここは一番のというほどの歌のポイントです。
セリフより歌が多く、歌で話の進行が進むが話の筋がわかってるので歌に溺れ浸れるので、私には最高のミュージカル。
生では貴重な1回限り観劇だった私には、見尽くせなかったな。
