新横浜のとある室内で発生した紅い津波は、あっという間に僕の心を飲み込んでいった。
今日横浜アリーナでJuice=Juiceの金澤朋子さんの卒業コンサートを見に行った結果、僕は空洞になった。
↑こんな感じ
ただ、その空洞を誰かの言葉を借りて修復するのは自分のプライドが許せなかったので、直後に少しだけツイートしてからは一切Twitterやハロプロに関する情報を遮断している。
一回自分の言葉でしたためて、落ち着いたらゆっくり感想ツイートでも眺めようかなと思う。
正直席は、そこまで良くなかった。
肉眼では表情も確認できないし、モニターも一部スピーカーの陰に隠れているような状況だった。
しかし、開演したとたんペンライトで描かれた紅い大海を目の当たりにした時は、そんなことはどうでもよくなった。
一番印象に残ったのは、松永里愛さんのパフォーマンスだ。
元々から、多少荒さはありつつも、内臓に響くようなハロプロ随一の音圧のある歌声で、いわゆる三振かホームランタイプかと思ってたが、今日は横アリの屋根をぶち抜くような歌声だった。何歌ってもその時間、その空間を松永里愛色に支配してたというか、少なくとも私の神経系は支配されていた。
モニターに抜かれた時の表情もとにかく強い。私がこれからJuice=Juiceを引っ張っていくという覚悟とかプライドがにじみ出ており、それも16歳という若さから出てくるものではなく、日々のコンサートやリハーサルで培われるスキルに裏付けられた地に足のついたもののように感じられてとても良かった。
私の最推し、工藤由愛さん。今日もめちゃめちゃ可愛かった。
持ち前の全力投球なパフォーマンスは、見るたびにどんどん洗練されたものになっている。というか、どんどん綺麗になってる。普段の丁寧でかわいらしい喋り方とは裏腹に、パフォーマンスのこととなると一切の躊躇がなくなる。そんな彼女から自分の中でなくしそうになっていたがむしゃらさを思い出せと言われてる気がする。彼女はMCで3曲目に汗が止まらなくなったといっていたが、私は3曲目で彼女の成長をみて涙が止まらなくなった。
新メンバー三人も素晴らしかった。新メンバーFCイベの動画を見たときは、個人個人はちゃんと歌えるし、なんなら有澤一華さんは今年の新メンバーのなかで圧倒的に表現力が高いなって思ったけど、まだ息がすこしバラバラな部分も見受けられた。しかし、今回の公演では短い間で完璧に仕上げてきたように思える。入江里咲さんは歌唱おばけばかりのメンバーの中で負けず劣らず声に芯があるなって感じたし、江端妃咲さんも今年の研修生実力診断テストで聞いたときより驚くほどピッチが安定していて、声も苦しさがなくなって聞きやすくなったように思える。
稲場愛香さん、段原瑠々さん、井上玲音さん、マジで期待を裏切らないパフォーマンス。当然のように素晴らしい歌声とダンスを披露してくれるので、もう何も驚きも書くこともない。この三人が、これからのJuice=Juiceのぶっとい幹になるんだなと感じた。
植村あかりさんがリーダーで良かった。彼女の独特でウエットな歌声がめちゃめちゃ好きなので、いなくなったら悲しい。植村さん自身はリーダーに向いてないと言ってたが、植村さんがリーダーになってJuice=Juiceという組織がどのように変わるかはめちゃくちゃ楽しみだなって思う。
そして今日の主役、金澤朋子さん
印象的だったのは、彼女がほとんど涙を見せなかったことだ。いや、すこし眼はウルってなってたかもしれないが。
恥ずかしながら卒コンに行くのは初めてなもので、ほかの人はどうかはわからないし、彼女の性格なのかもわからないが、セトリを何事もなく全うし、最後のメッセージもスラスラと読み上げていた。泣きじゃくっている現役メンバーを優しくフォローしていた。本当にプロだなと感じた。そして何よりも「帰ってくる」ことを強調していたように思える。安心した。これからはお体に気をつけて、どうか金澤さんのこれからに幸あらんことを。
それにしても、金澤朋子さんの卒業コンサートではあるんだけれども、Juice=Juiceのこの先の未来が明るいなと思えた。というか、残された9人、さらにこれから入ってくるかもしれない新メンバーに悲しい顔は絶対させたくないと思えるコンサートだった。と言っても客側ができることは本ッッッッッッッ当に微々たるもので、ほぼ無力に近いんだけど、コンサートに行ったり、CDをたくさん買ったり、それが彼女たちの笑顔の源になるのであれば、自分の生活は大事にしつつ、できる限り貢献したいものである。
ほぼ泣きながら、放心状態で見てたので、○○のとき△△が□□だった!!的な感想は全くできないため、うっすい感想になってしまった。そこは、ほかのオタクと話して思い出を補完するしかないのかなと思う。
お読みいただきありがとうございました。
ここからが個人的なお話
アイドルのコンサートで泣くなんて思いもよらなかった。しかしペンライトで描かれた紅い大海、その幻想的な風景はあるアイドルの強烈な求心力によって作られていること、その求心力は自分と同世代もしくは年下である彼女たちの貴重な若い時間の中で身を粉にして培ってきたパフォーマンスに裏づけられたものであること、そのパフォーマンスが日単位とかで急速に成長していること、以上に比べると自分の生き方というのはひどく矮小で、修正ができないままそこまで若くはない年になってしまったことへの絶望感。様々なことが合わさって完全に参ってしまった。三曲目のロマンスの途中である。16歳の女の子が何千人の前であんな堂々とパフォーマンスしてるのに、自分は一人で見えない敵におびえながら暮らしてるの、あほらしくなっちゃいますよね。