大好き* | ね こ の せ な か

大好き*


ね こ の せ な か-大好きなお父さん


いつもココのブログに遊びにきていただいてありがとうございます。

最近、更新が滞っているというのは先日書きましたね。

私事なのですが・・・

2009年11月28日15時40分

父が永眠しました。


【カルチノイド】という病気で、わかったときには手術出来ない状態でした。

その時告知されたのは、余命三カ月。

しかし、それから一年半の闘病となりました。

長かったような、短かったような。

父は病名は知らされていましたが、余命は知らされてませんでした。

だから、最初の三カ月を乗り切った時は、母と密かに祝杯をあげたものです。

それから半年、そして年を越し、誕生日(8月)を迎え、

また年を越して1月にあるウチの芝居を観に行けるよう頑張ろう!

それがここ最近の目標でした。

だけど、それは叶いませんでした。


本来なら、11月27日28日29日はウチの公演となるはずでした。

だけど、諸々の事情で来年の1月に伸びたのです。

「親の死に目にあえず、舞台に立つ!」

っていうのを自分でやるはめになるところでした。

そして、公演があるはずだったので仕事も休みにしていたので、

最後はずっと父に付き添ってあげられました。

でも、もっともっと一緒にいるはずだったんだけどな。

おかしいなぁ・・・・。


28日に亡くなって今日の告別式まで、あっという間に過ぎました。


私と母は同じ劇団に所属しています。

当然のように、父も劇団に関わっていました。

劇団員ではなかったけれど、仕込みや本番の表方といつも手伝ってくれてました。

皆から「おとん」と呼ばれていました。

父も写真が好きで、(ていうか、父が写真好きだったので私も撮るようになったのだけど 笑)

ゲネの時、いつも舞台写真を撮ってくれていました。

小屋入りしてからは、ジャコ飯のおにぎりを作って差し入れしてくれました。

こう!と思うと頑固で周りが見えず突き進んでしまって皆を困惑させたコトもあったと思う。

もしかしたら、皆から疎まれてるんじゃないかと心配もしていた。


亡くなった日は稽古のある日だった。

当然行くことも出来ないし、皆面識があるので一人に亡くなったコトを伝えた。

そしたら、夜ウチに沢山の劇団員がやってきてくれた。

皆忙しい中やってきてくれた。

ベッドに横たわるお父さんの周りに座って、

お父さんの好きだったミュージカルDVD上映会をしながらバカ話で盛り上がった。


次の日。

通夜は19時から。

お父さんは宗教やらお経やらってのは嫌いな人で、

常々

「俺が死んでも葬式とかするよなよ。好きなモーツァルトをかけてバカ騒ぎしてくれ。」

そう言っていた。

だから、帰った日は一晩中DVD大会だったし、

通夜はとりあえずお経は読んでもらったけど、形式的なもの。

そして。

お父さんが観たがっていた、来年に大改訂版として再演する

「SWING夜露志苦!」の劇中で演奏されるジャズ。

それを通夜でやっちゃいました。

ええ、自由葬だったので会場の方に無理言ってやらせてもらいました。

それをするには何よりも劇団員の協力が必要となるんだけど・・・

皆何かと都合をつけてくれて集まってくれた!!

そして「イン・ザ・ムード」と「シング・シング・シング」をやることに。

「SWINGは、絶対に観に行くぞ」

そう言っていたお父さん。

ちょっとお先に演奏を聞いてもらったけど、どうだったかな?

親戚も集まって下さった方々も楽しんでもらえたかな?

しめっぽいのが嫌いなお父さん。

賑やかに式が終わった。

その後、親戚と一緒に皆にもご飯や飲み物をいただいてもらった。

夜には他の芝居関係の方々が大勢きてくれた。

「どっから聞いたの?!」って言う人まで来てくれた。


そして今日。

仏式やらなんやらを一切しないという、お父さんの言い分でお経はナシ!

ココでもモーツァルトのCDをかけてもらって優雅気分(笑)

初めて弔辞なんてものをしてしまった。

もう紙とか書かずにアドリブです。

ちょっと長すぎたかな?ってくらい話しましたが・・・(苦笑)

いいのいいの。

最後のお別れなんだもん。

笑いをとる方向で頑張ってみたんだけど・・・どうかな?(笑)

昨日沢山の人たちが来てくれたから、今日は少ないだろうって思ってたのに。

今日も大勢の方々がお父さんにお別れを言いに来てくれた。

中には通夜も告別式も来てくれた人もいる。

忙しいのに・・・ホント嬉しいよ。

お父さんのために、大勢の人が集まってくれる。

幸せだなぁ。

お父さんがそれだけ皆に愛されてたんだって思ったら、

とても嬉しくなった。


この二日間。

どちらも本当にいい式だった。

これ、自慢できるな。



ココの写真を楽しみにしていたお父さん。

「あれはこんな感じで撮ったんやろ。」

「いいアングルで撮れたね。」

「面白い、いいのが撮れたね~。」

会った時は必ず何かしら感想をのべてくれた。

コメントも書いてくれた。

そんなお父さんのためにも、

徐々に更新を増やしていこうと思います!!



長い記事になっちゃいました。

でも、まだまだ書き足りないです。

また、お父さんとの思い出書いちゃうかも(笑)

最後まで読んでくださってありがとうございます!


そして。

お父さん。

今までありがとう。

私のお父さんでありがとう。

大好きだよ!!!!!