たまに土日にベッドでダラダラしていると

仕事が休みの母親が掃除機をかけている音が聞こえて

2階に上がってくる頃には鬼の形相でガンガンと音を立てて無言で掃除をしていました


その後は何を話しかけても半日〜数日無視されました


私はそれが怖くて

土日も早朝に起きて1人でパンを焼いて食べて

両親が起きてくる前に掃除と洗濯を済ませて

1〜2時間犬を散歩させるという名目で息抜きをして

外で犬を洗って乾かして

犬を撫でながら

『お昼だよ』と母親が機嫌良く声を掛けてくれるのを待っていました



母親はたまに褒めてくれることがありましたが

それは私が母親の思う通りに動いて役に立つと思われたときだけでした


帰宅して家事をしている私を見て

『あんたは本当にかわいいね』

と機嫌良く言うので


役に立つから褒められただけ

家事をしていなかったら絶対にそんなことは言われなかったし怒鳴られて無視されていた


と理解して言葉通りに受け取ったことはありませんでした







家の中で私はずっと

役に立たないお前に存在価値はない

と言わんばかりの扱いをされてきました


学校でも社会に出てからも

ずっと自分のことを無価値だと思ってきました


恋愛したら

結婚したら

何か変わるのではないかと期待していましたが

離婚調停中なことからお察しの通り

結婚しても結局同じでした



なので


『役に立たなくても可愛い』


は私にとって何十年も言われたかった言葉でした