ここ数日のさやみるきーインフレに、いっぱしのさやみるきー厨である私もさすがに戸惑っています。みるきーが突然ぐぐたすで「お風呂入りながらさやみるきーについて考えてたんです」と投稿したと思えば、さや姉ブログには2人が肩を組んで笑う青春映画のワンシーンみたいな写真。きわめつけにみるきーが2人でいる時に「うちらが出会えたことって奇跡やな。無敵」とさやかちゃんに語りかけ、さや姉も「私たち2人については話すと長くなる」とコメントしたとのことで……オーマイさやみるきー!!!
 どうやらさやみるきー本人が、自分たちが組むタッグの最強さに気付いてしまったことが原因みたい。これは一大事ですよ……
 人見知りするさや姉はみるきーの希有な人なつこさに憧れ、楽しさの表現に迷うみるきーはさや姉のパフォーマンスに惹かれるように、お互いがまったく違った魅力・人間性を持っているのがさやみるきーの面白いところ。ボケたがりのくせにたまに猫かぶりなところは共通点かもしれないけど、2人の凹凸はなんだか運命的にフィットしてます。腐女子ロック少女とリア充アイドルオタクだし、普通に出会ったらまず親友になることはなさそうです(想像できない)。むしろ、同じグループの中の、実力と人気が拮抗するライバル関係という立場で出会ったわけです。でも「NMBでてっぺんをとる」っていう本気の共通目標でいったん手を組んだら、どちらかの足りない部分を自動的に補えてしまう真逆の資質がパズルのピースを組み合わせるみたいにカチカチっとハマっていき2人はひとつになって……オーマイさやみるきー!!!(10分ぶり2回目)
 みるきーはそれを奇跡と呼んだんでしょう。だって、同じ方向を眼差す強い気持ちと、運命の双子みたいな相互補完関係の資質を持った2人が揃えば、確かに無敵じゃないか。俺はここを守るから、お前はあっち。難波じゃ負け知らず、そうやろ?……そんな青春アミーゴをみるきーがちゃぷちゃぷしながらうんうん考えて、出た結論が「あれ、うちら無敵やん」だったと。そう考えるにいたったきっかけが死ぬほど気になるけども!
 それを自覚、いや前から自覚はあったんだろうけど、口に出して確認してしまうこと。それってひいては、お前のことを認めている、と本人の前で宣言してしまうこと。「さやかちゃんあのさ、うちらって無敵やんなぁ」。そのたった一言が、2人の信頼関係に火をつけ、それまでぼんやりと抱いていただろう「2人ならどこでだって戦える」気持ちをより確信に近いものにしたわけですよ! 親友同士が「俺たちって無敵」と笑い合うのとはまた違う、ライバル関係だった2人が自覚する「無敵」は本当の無敵。友への親愛じゃなくて、相手の実力に対するリスペクトと信頼がベースにあるから。そして、こうして認め合った相手に恥じない自分でいるための、終わりない切磋琢磨があるはずだから……! ジャンプで漫画化されなきゃ嘘だろうが!
 お互いのことを苦しいほど意識してしまっていた時期を乗り越えて、いまや無敵の2人であることを本人たちが自覚しているさやみるきー。そんなのワクワクするに決まってる。個人的には、チームの求心力になるのがさや姉で、流星の速さでやってきて引っ掻き回すのがみるきー。そんな華麗な役割分担で、48G戦国時代を駆け抜ける伝説のツートップになってくれますように。涙
 ところで、さやみるきーが最強だということに気付いて、それをわざわざ朝からさや姉に伝えに行ったみるきー。世界の真理に気付いたみたいな顔して、さや姉に走りよる姿が想像できます。急に体中に溢れ出した無敵感を、相方と共有したくなったのでしょうか。きゅううううん。みるきーはきっと“ずっと近くにいたのに初めての感情”を発見して、ユリイカ!と叫んだに違いない。みるきーが、そういう気持ちを伝えることをためらわない素直な子で良かったーーー!!!
「サタデーナイトチャイルドマシーン」で始まったみるきーの新コーナー「な?ふしぎやろ?」がちょっと素晴らしすぎた。ぐぐたすで「めっちゃ恥ずかしかった(//∇//)サタデーナイトチャイルドマシーンが放送されてしまうと思うと顔が真っ赤になっちゃう(//∇//)」と予告されていたこのソロコーナーのことを、そりゃあ楽しみにしていたんだけど……想像以上です♡
 深夜の訪問に困った顔、ピンクの部屋着からのびる白い足、ワガママを聞いてくれる呆れた微笑み……そしてよこしまな期待を最高潮までかきたてた後に突如始まる理科実験。「甘い・エロい・シュール」のみるきー三種の神器をふんだんに盛り込んだ、ファンならずとも思わず画面に吸い込まれてしまう強烈なコント(?)だった。鼻にかかったゆるい関西弁で繰り出される「この前の服、洗っといたから」「今日は絶対に泊まらせへんねんから」あたりのくだりは、「Shibuya Deep A」の時と同じ、親不幸なド変態顔で見てしまった。下唇が上唇を押し上げるような「むっ」っていう膨れっ面も超かわいい。収録後に少し喋っただけで、みるきーの魅力にめろめろになってしまったという福田監督ならではの、間違いないみるきーの活かし方。私も福田監督になりたい! という錯乱した妄想まで生まれる。
 「ぐうたらママ」の時も思っていたけど、みるきーのどことなく浮世離れしたキャラクターはひたすらシュールな「サタチャイ」によく映える(その意味ではみおりんもぱるるも)。ナチュラルに必殺技を備えていそうなあの感じ。TEPPENラジオでどうでもいい嘘をさらりとついてみたり、げいにん!で空気を読まずに山田に無茶ブリしてみたりと、無意味に整った秩序を気まぐれに乱して、なんだかおかしい状況を作りあげることが得意なみるきーだからこそ出せる漫画みたいな佇まいだと思う。もしかしたら、みるきー自身の天然なシュールさも福田監督に何かインスピレーションを与えたかもしれない。私が思うみるきーの天然シュールなところは、超かわいい声に奇妙にマッチする調子っぱずれの歌声だったり、週1で1時間だけ働きたいと言ってバイトの面接に落ちるとこだったり、リアリストなのにベッキーのポエムが好きなとこだったりするんだけど。羅列するだけで変な子感満載すぎて愛おしい。
 おかしさを作り出す特異なスキルと、本人の妙な面白さゆえに、王道アイドルとしての高いポテンシャルを持ちながらも、イロモノ的扱いを受けてしまうのが、みるきーの少し悔しいところ。しかし「サタチャイ」のこのコーナーは、みるきーのイロモノ的魅力がエロに直結して爆発しているので、(よこしまな気持ちの)ファンが爆発的に増えそうだ。それはそれで素晴らしい。福田監督ありがとう! 回を追うごとに面白くなりそうな予感がしている。次週はどんなシチュエーションになるのか妄想がはかどります!


5月1日放送のTEPPENラジオがすごく良かった。良かったという言葉が適切かはわからないけど、みるきーがふだんあまり見せない部分をぽろりと漏らしてしまった貴重な回だったと思う。まずはぜひご一聴をば。
 みるきーの自己分析によると、みるきーは「その場を楽しむこと」がすごく苦手らしい。一人だとなんでも楽しく過ごせるけど(一人でふらふらする「みるネコ」のみるきーが頭に浮かぶ)、みんなでいる時は、周りのことをあれこれ考え過ぎてうまく楽しめないという。ライブでも、お客さんを喜ばせることに注力してしまう。たとえば「わるきー」を歌っている時は、お客さんを見ずにステージの真正面だけを向いて、なるべく自分なりの楽しさを味わおうとしているけど、楽しもうと思っている時点で楽しめていない。「楽しい」じゃなく「満たされている」状態だと語るみるきー。お客さんを喜ばせられている状況と、自分のソロ曲を歌える幸せを噛み締めているような感じなのかな。思い入れのある「わるきー」だけはちゃんと楽しみたいと努力するのもいじらしい。
 さらには人に楽しませてもらうことに申し訳なさすら感じている。握手会に来てくれたファンがみるきーのことを笑わせようとしているのに気付くと、泣きそうになってしまうらしい。そんなの聴いたこっちが泣きそうだ。
 みるきーは、他人が楽しんでくれることを自分の幸せにしているから、誰かといる時は、自分の内なる欲望と向き合う暇はないみたいだ。そして一回きりしかない人生を、自分の気持ちで楽しめないことに悲しんでいるみたいだけど、それはそれでいいと思う。『BUBKA』でも「自分の外見は嫌いだけど内面は好き」みたいなことを言っていたから、悩むことはあれど、みるきーはそんな自分の性格がきっと嫌いじゃないはずだ。そういうふうに世の中に対して献身的な姿勢でいられる自分のことを、少し誇らしくも思っているかもしれない。ちなみに私は大変誇らしい。
 とりあえず今は、みるきーの切ない悩みを無視して「無理せずにアイドルできる」なんて書いたことを、猛烈に反省している。ごめんね、みるきー。ほかにも、みるきーについてあーだこーだと勝手な妄想を膨らませてきたけど、それもひとえにみるきーが超プロフェッショナルアイドルでいてくれるおかげなのです。決して天然児じゃなくて、むしろ自意識が人よりも発達しているのに、そこに頼らずにパフォーマンスや笑顔ですべてを表現しようとする高潔さ。ミルキッショナルでも「アイドルとして、どんな時でも笑顔でいることが自分にできること」と語っていたけど、ネガティブなところをあまり見せずに、ひたすら楽しませてくれる明るい姿に、実際とても救われている。ぽろりと漏らした意外な一面に戸惑ったところで、次に見るみるきーは絶対に笑顔だ。
 このラジオを聴いてから、大阪十番勝負の「わるきー」の最後のキメポーズで指を震わせているみるきーを見ると、愛しさと切なさと心強さが募って泣きそうになる。余裕なんて何もなくて、ただお客さんを楽しませたくて、楽しんでくれたってわかったら少し救われた気持ちになるみるきー。ただ、みるきーが見せたいのは、ウルトラかわいくて明るい超ど級のアイドルな姿だと思うので、屈託のない(ように見える)笑顔に毎日ありがとうと愛してるを呪文みたいに唱えつつ、引き続き幸せな妄想をする。みるきーの空しい気持ちを少しでも癒すことができるなら、もうずっと楽しませていてほしい。みるきーが、考えすぎてる自分のことをばかばかしく思えるほどに、全身全霊で楽しむのみ。
 みるきーが成人するのが楽しみだ。超個人的な経験から言うけど、お酒を飲んで酔っぱらってしまうと、周りのことなんかどうでも良くなって、自分の気持ちで楽しいしか思わないから。みるきーが切なすぎる業から解き放たれて、今よりもさらに素敵な笑顔で「楽しい!」って叫べる時が来たら、それはきっと21世紀で一番優しくて美しい日になる。酔って急にゲラゲラ笑い出すみるきー、という妄想を肴にしてビールを飲みたいと思います。