男はついに時間旅行の出来る機械を完成させ、
死んだ恋人の生きている時代へ戻り、
その事故を防ぐ決意をしていた。
「よし!時間も設定し終わった。
あとは、イグニッションキーを回すだけだ!」
彼は持って行く物の最終チェックをし、
車型タイムマシンのハンドルを握りしめ、
神に祈る仕草でついにキーを回す。
エネルギー発生炉に通電され、
中が回転しはじめると、
光の渦がガレージを照らし
幻想的な雰囲気に染まり、
唸っていくマシン温度は上昇し続け、
超小型核融合炉の炉心が
12000℃になった時ジャンプ、
時を超えるはずだった。
「僕は彼女を救いこの時代へ連れて来て、
一緒にあの頃の幸せな日々を送るんだ。
待ってろ僕の最愛の人!」
瞬間空間が歪みマシンは消えかけたが元に戻り。
時間移送発生装置は
自動で冷やされていき、
ピリンピリンと言う金属が放つ小さな音を
鳴らし止まっていった。
静まり返るガレージ。
座席からは彼の姿は消え、
時間移動は成功したようだったが、
彼は致命的な設計ミスに気づかず、
動作させたため、
タイムマシンと言う車本体までは、
時間移動させる事なく、
自分だけその世界へ転送され、
こちらの世界へ戻って来れないことを意味している。
彼は彼女と一緒に戻って来ないと意味は無いのだ。
だが肝心のマシンはここに鎮座したまま。
彼は彼女が事故に合う前の1ヶ月前に戻っていたが、
彼は彼女の事故をもう一度見るのか?
それとも自分のミスに嘆き…
あぁ!
今タイムマシンが消えてしまった。
悲しい科学者の物語。
おしまい