保護猫シェルターにいる猫たちには、できるだけ1人1人にお気に入りのくつろげる場所を提供してあげたいと思っています。ぼくは、そんな場所を「安心スペース」って呼んでます。これもCatificaion（キャティフィケーション=猫が猫らしく過ごせる環境作り）だとぼくは思います。

故ピーポーはこの場所↓が好きでした。ビビりなのでニンゲンとちょっと距離がとれて、部屋全体を見渡すことができたからかな。

ここにダンボールハウスを設置して、プライベート感をプラスしてあげました。

入口が歯で芸術的にカスタマイズされてますね（笑）

くつろぐ故ピーポー。

ピーポー「安心安心」

通院で捕獲が必要なときなどに、ここだとちょっと高すぎたので、後ほど場所をもう少し低いところに変更しました。

キャットウォークを取り付けるときは、いざというとき（通院や災害時など）にきちんと捕獲できるか、という観点も必要かと思います。

高さを変えなくても、そのルートをいざというときは遮断できるようにする、別に籠ることができる場所を用意してそこに誘導する、など工夫の余地はいろいろあると思います。

もう一つ、高さについて言うと、コミュニケーションが取れないくらい高すぎるのは、その猫ちゃんとの接点が少なくなってしまう（人馴れが進まない）ので、イスにのれば手が届くぐらいの高さまでにした方がいいのではないかとぼくは思います。

世界的に著名な獣医師であるブルース・フォーグル先生も「全ての猫は、単に好みの休息場所というだけのものだとしても、自らの縄張りを必要」とし、「彼らが豊かで刺激のある生活を営むためには、私たちがそれを提供してやらなければならない」（註1）とおっしゃっております。

はい、先生、がんばります！！

※註1

『キャッツ・マインド』ブルース・フォーグル著（八坂書房）p.168、179

安心スペースで安心安心〜ピーポー編