両家の最後の挨拶には、父親が真澄を呼んで、琴美の横に一緒に並ばせた。
「本日は…………………………誠にありがとうございました。
お開きにする前に皆さんに言っておかねばならない事があります。…過去の過ちにより、私達は一度直毅を失いました。ですが、ここにおられる山本真澄さんは、神原家を救って下さいました。直毅の母親でございます。今日、この日を迎える事が出来たのは真澄さんがあっての事です」
いつの間に仕込んでおいたのか知らないが、スタッフが花束を持って走ってきた。
「真澄さん。本当にありがとうございました。これからは神原家の家族として、親戚として、よろしくお願いします。また、これからも直毅の事を、どうかどうかよろしくお願いします」
真澄は泣いていた。
真澄は本来、井上家の場所に立っているはずだった。
そう考えると、本当に酷い事をしたのかもしれない。
もしかしたら、俺と繋がってきた事で、俺よりも苦しい思いをしてきたんじゃないか…
もしかしたら…
そんな事を考えていると、涙が止まらなくなっていた。
「泣いたらあかん!男やろ!」
顔を上げると
目の前にカナがいた。
光に包まれた本当のカナがいた。
いや光だけだったのかもしれない。
「大丈夫やから…大丈夫。ほら」
直毅の手を夏子の手と合わせた。
『カナ…』
夏子の手を握った時、目の前には真澄がいた。
「直くん夏子ちゃんおめでとう。ホンマにおめでとう」
「…お母さんありがとう」
「またおいでよ」
「毎日行くわ」
「肉なくなるからあかん」
「ははは。子供産まれたら1番に報告するからな」
「うん」
直毅は、二人の母親に抱えきれないほどの花束を渡した。
「本日は…………………………誠にありがとうございました。
お開きにする前に皆さんに言っておかねばならない事があります。…過去の過ちにより、私達は一度直毅を失いました。ですが、ここにおられる山本真澄さんは、神原家を救って下さいました。直毅の母親でございます。今日、この日を迎える事が出来たのは真澄さんがあっての事です」
いつの間に仕込んでおいたのか知らないが、スタッフが花束を持って走ってきた。
「真澄さん。本当にありがとうございました。これからは神原家の家族として、親戚として、よろしくお願いします。また、これからも直毅の事を、どうかどうかよろしくお願いします」
真澄は泣いていた。
真澄は本来、井上家の場所に立っているはずだった。
そう考えると、本当に酷い事をしたのかもしれない。
もしかしたら、俺と繋がってきた事で、俺よりも苦しい思いをしてきたんじゃないか…
もしかしたら…
そんな事を考えていると、涙が止まらなくなっていた。
「泣いたらあかん!男やろ!」
顔を上げると
目の前にカナがいた。
光に包まれた本当のカナがいた。
いや光だけだったのかもしれない。
「大丈夫やから…大丈夫。ほら」
直毅の手を夏子の手と合わせた。
『カナ…』
夏子の手を握った時、目の前には真澄がいた。
「直くん夏子ちゃんおめでとう。ホンマにおめでとう」
「…お母さんありがとう」
「またおいでよ」
「毎日行くわ」
「肉なくなるからあかん」
「ははは。子供産まれたら1番に報告するからな」
「うん」
直毅は、二人の母親に抱えきれないほどの花束を渡した。