転院した病院は、
心の底から入院し続けるのはツラかったけど
出会った人達は本当に忘れられない人ばかりだった。
一人目:30代女性(Sさん)
私が転院した病院は、大学病院と繋がりがあるというか
先生が行き来しているという理由で、そこに紹介され転院となった。
本当はもっと綺麗な病院に行くことも出来たのだけれど、
そうしなくて良かったなと思った。
なぜなら同じ時期に、同じ先生のもとで同じ治療を受けていたSさんが居たから。
しかも大学病院の時の、リハビリの先生も同じだ。
大学病院ではお互い存在は知っていたが、1回も話したことが無かった。
それがこうして、転院した先で仲良くなるなんて
よっぽど縁があったのだなと思う。
すぐに仲良くなり、お互いの部屋を行き来して(Sさんは個室)
消灯になっても話していて、看護師さんによく部屋に戻るよう注意されていた。
ずっとこういう人を探していたんだなと気付いた。
同じ痛みを分かる人が、今まで周りにいなかったから純粋に嬉しかった。
自分だけじゃないと思い勇気付けられた。
やっぱり同じ立場にならないと分からないことってあると思う。
今でも付き合いが続いて『ガン友』みたいになっている。
私にとっては唯一無二の存在だ。