校外学習で美術館に行った感想の感想
先日、学校行事で六本木にある国立新美術館のオルセー美術館展に行ってきました
それはそれでとてもよかったのですが、ある引率の先生の感想がとても印象深いものでした
その先生は、聾学校の先生だった方なのですが、授業のはじめにこんな話をしてくださいました
“ぼくは、絵のことはあまりわからないのですが、非常に深い奥行が感じられる作品があったり、すごい表現力だなぁと思いながら、自分の仕事のことやなんかをかんがえていました
ぼくは聾学校での療育が仕事だったので今でもそこに立ち返って考えるのですが
難聴のお子さんを持つお母さんの中には、子供の障害に向き合うのにとても勇気がいったりして、送り迎えができなくなってしばしば休ませてしまうとかいうことがあって
来た時につかまえて、説教めいたつまらない話をしなければならなかったりするんだけど
そんな話よりも、ぼくが、難聴の子供たちとふざけたり笑ったりして遊んでいる場面をみてもらって
この子たちが、素敵だな、ってことをそのお母さんに感じてもらえたらいいなと思うんです
絵をみながら、こんなに多くの人の心を動かすことはできないかもしれないけど、ぼくはぼくの仕事で、そんなふうに人の心を動かせたら、とそんなことをずっと考えていました”
こんな感じの話だったと思います
私は、人と人が気持ちを分かち合うために、音声言語文字言語が重要だと思えばこそSTになりたいと思ったわけですが
ひとに何かを伝えるものは、けっしてそれだけではないんだということを、ぜったいに忘れないでおこうと思います
先日、学校行事で六本木にある国立新美術館のオルセー美術館展に行ってきました
それはそれでとてもよかったのですが、ある引率の先生の感想がとても印象深いものでした
その先生は、聾学校の先生だった方なのですが、授業のはじめにこんな話をしてくださいました
“ぼくは、絵のことはあまりわからないのですが、非常に深い奥行が感じられる作品があったり、すごい表現力だなぁと思いながら、自分の仕事のことやなんかをかんがえていました
ぼくは聾学校での療育が仕事だったので今でもそこに立ち返って考えるのですが
難聴のお子さんを持つお母さんの中には、子供の障害に向き合うのにとても勇気がいったりして、送り迎えができなくなってしばしば休ませてしまうとかいうことがあって
来た時につかまえて、説教めいたつまらない話をしなければならなかったりするんだけど
そんな話よりも、ぼくが、難聴の子供たちとふざけたり笑ったりして遊んでいる場面をみてもらって
この子たちが、素敵だな、ってことをそのお母さんに感じてもらえたらいいなと思うんです
絵をみながら、こんなに多くの人の心を動かすことはできないかもしれないけど、ぼくはぼくの仕事で、そんなふうに人の心を動かせたら、とそんなことをずっと考えていました”
こんな感じの話だったと思います
私は、人と人が気持ちを分かち合うために、音声言語文字言語が重要だと思えばこそSTになりたいと思ったわけですが
ひとに何かを伝えるものは、けっしてそれだけではないんだということを、ぜったいに忘れないでおこうと思います