私を苦しめる事柄が

心の中を占めている時

反復の作業を無心になってやる

(鍋やシンクを磨くような)

とか

筆を持つ

を永年採用してきた


そうやって対処療法という工夫で

やり過ごしてきた

蔑ろへの悲しみで眠れないたくさんの夜に

それは

自分の心を守るため

そして私の大切な人たちも守るため


思い方や対応を工夫してきたのは

こちら側で

あちらはいつも無関係みたいな顔


こちらを悲しませておいて

随分な事


悲しませている自覚やら

苦しませて通院している事やら

こちらがフンワリ言ったくらいでは

本当に他人事のよう


けれど散々

そうした無心になる対処法をしてきて

分かったのは


ただその数分、数時間

心がそのことを考えていないだけで


すぐにまた心の中は

モヤモヤと霞んで

落ちてゆく


結果として

心に短時間 蓋をしていただけで

なにも変わらなかった