人気の消えた東京の街を
風と雨がわがもの顔で
暴れ狂った

やりたい放題の野分の前で
人々はすべも無く
怯え篭った

身を寄せあい
ひととき
雨風を避けて

言葉を横に置き
匂いと手触りを頼りに
魂を擦りあう

貴方の隣りで目覚めると
全て幻だったとでも言いそうな
快晴が眩しかった